本日予定していた授業は返却された模試の結果をもとに、急遽二者面談に振替えました。
この学年は授業参観をすれば、すぐにご理解頂けると思うのですが、他の学年に比べて私語が多いのが特徴です。私語と言うと言葉が悪いですが、「心の声が漏れる」と言えば良いでしょうか。そのため、どこかざわついた感じになります。決して悪い訳ではありません。実はこの雰囲気の方が好きです。
先日も、化学の授業で結合の手の説明すると、「メンデレーエフってよくこんなこと思いついたな」「何でここで折り返そうと思ったんやろ」「この4つの原子の手の数が理解できたら後は芋づる式やな。他には無いの?」「構造式の意味が理解できたわ」などと言葉が飛び交い、授業に「ノッてる」感じになります。
また、授業に緩急をつけるためにビシバシ当てる場面もあるのですが、答えられずに困っている子がいたら、横からヒントを出して解答に誘導する。私よりも先に子供たちがヒントを出すので、生徒1に対して他全員教師の構造になります。笑。
このように、興味主体で動いてしまう分、細かいところまで気にしないのがこの学年の課題です。「雰囲気もいいし、頑張りもするけど、だいたい理解できたと思ったらそこで手を抜いてしまう。」と言えば課題の雰囲気が伝わるでしょうか。
学年の性格が結果に綺麗に反映されるもので、得意科目は大きく偏差値を伸ばす一方で、苦手分野の対策が後手に回り、偏差値の五角形がいびつな形になってしまいます。
今回の面談では、以下の2点がクラスの課題として浮かび上がりました。
- 自主課題(過去の復習)に対する計画的な学習が不十分。
- 問題演習に入る前の基礎確認が抜ける(参考書やノートを使った全体像の把握がない)。
このままでは、定期テストでは点が取れるけれど模試では伸び悩むという典型的なパターンになりかねません。
中3で良い上昇気流に乗れるように、来週から復習課題の範囲指定と計画的な取り組みを指示、そして、その確認を行います。
※上の②でまだ「参考書」をお持ちでない方は「自由自在」の購入をお勧めしています。英語、理科、社会、(数学)は入試まで使えるのでお勧めです(問題集ではありません)。国語は不要です。👉こちらを参考に。
今後の流れ
- 本日から1週間で、模試の間違えたところを確認し、どの単元で失点があったのかを列挙してもらいます。(不定詞、比例・反比例、データ、地層…くらいざっくり。)
👉4/28(月)まで - GW明けには中間試験が見えてきますので、そこは中間試験対策を進めます。試験が終われば、戻って具体的な復習、まとめを進めます。
そうこうしている間に期末試験が近付いてきますので、残った分は期末試験後に回します。 - 期末が終われば夏休みまでの間に残りを完成させます。
- 夏休みからは本格的に自主学習を計画的に進める方法、回数、やり方などを具体的に指示しながら復習内容と新規学習内容を並走して進める勉強に移行します。
この学年の良さは「知りたい」という気持ちの強さです。良いものを持っていますので、そこに「どう進めるか」という計画的な勉強を加えることで、大きな伸びにつながると思います。
2年生の今だからこそ取り組むべき課題に、しっかりと向き合っていく予定です。
このような方針の説明を本日の授業では行いました。




