ちゃんと考える子をどうやって育てていくか。


今日はちょっと長くなるで。

先生の独り言やと思って。



昨日な、


たまたま中学受験専門の先生と話しててんな。



その先生が話してたのがな



「結局、東大寺や西大和に受かる子でも


その先で活躍できるんかな?


って子が少ない。」





その塾は大量に問題を与えて、


これはこう解く。


みたいなパターン学習になっていることが



増えて来てるみたいやねん。



「なんでそうなるのか」みたいにな



考える力が欠落しているのに、




入って「しまった」子が


増えて来ている。


そう言ってた。



ちゃんとした先生は


気づいてるんやな。



きちんと


自分の頭で考えられる子に育てないと



その先で伸び止まるってことを。



そのことについて、


今日は考えてみたいと思う。






先生の中でな、



正解はないけど。



現段階でもし、



最適な指導かな~っていうのがあるとすれば、


今のところ2つあって。




1つが、問答をする。


つまり


こちらからの問いと


応答の繰り返しで、



何で?




を掘り下げる指導することな。



なんで?



じゃあ、これはなんで?


なんでそう思ったん?って。


聞き続けることな。




2つ目が、


答えを出すまで待つことな。



こっちの発問で


自分なりの答えを出させるまで待つこと。



授業をしていて思うのが、


決して全員が


頭をフル回転させているわけじゃない。



どこか草原で風にでも吹かれるように、



授業を眺めてる子がいたりするねん。



これは受動的な時間でな、


流れてしまっている時間や。





考えるという車を動かすために、



発問という鍵でエンジンを回すんや。



こんなイメージやったら分かるか?




答えが出るまで待つ指導な。


答えがでない限り


次には進ませない時間をつくることな。


しかし、これが結構難しいんや。



授業時間は有限やからな、


教師としてはな



あれも教えたい、


これも伝えたいってなるやろ?



だけど、それを我慢するねん。


「今日の授業は


この考え抜くという行為



一点に絞るんや」


って割り切った判断をせなあかんねん。




たし算と違って、



ひき算の指導やな。



こうなるとな、


周到に準備されたカリキュラムが


足かせになってしまうんや。




授業は生き物やからな。


同じ人が同じように教えても、


同じ反応が出てこんねや。



つまり、それを待ってたら、


長くなることはしょっちゅうや。



考えん子はバイバイ!


そんなんどこが指導やねん。





例えば、国語の記述問題でな


これは顕著にでてくるねん。


「分からん」言うて、


手止まってる子おるやろ。


あれや。


「じゃあ、答え行こうか?」


ってそれがアカンねん。


だけどな、


「答え出さん限り、絶対に前に進まんで!」言うたらどう?



何とかして書こうか。。

ヤバそうやな。


そう思って、クラスの大半は何とかしようとするはずやろ。




このやり方はな


教師側に待つことが要求されるので、


辛抱がいるんや。




早く答え言うて、

次に進んだらどんだけ楽か。



有限な時間とカリキュラムとの間でな


心が右往左往するねん。



極端な話な、


週1回や週2回の授業回数やったら


ここにメスが入れられんわ。


俺は無理やわ。



やりたいことと


やるべきことの勝負でな



やるべきことが


勝ってしまうもんな。




これと戦わな、同じことの繰り返しやろ。




元から出来る生徒が、


相変わらずできるだけで


できへんかった生徒が


出来るようにはならんやろ。



やったら、


強制的にその空気、枠を作って、


考えさせなアカンよな。




この2点が大きいと思うねん。


今はな。


この先考えが変わることがあるかも知れんけど。



長いな、ここまで。

最後にな、


最近の入試問題も様変わりしてきてんねんな。


文脈に沿って、


解答させる問題とか、



適性検査みたいに


総合的な問題な。



色んな角度で



「頭を使っている」ことを



確認してくんねん。



誤解せんといて欲しいねんけどな。


決して頭を使う問題だけでな


入試問題が作られてるわけちゃうねん。



だけどな、


頭を使うのは日々の訓練やろ。



一朝一夕に身に付くものではやん。




だからこそな、




長期的視野に立って仕込んどかんとな、


将来育つ芽を


摘むことになるやろ?



そう思わんか?




単に点数取れたら良いっていう、




近視眼的指導からな


距離を置くっちゅうのは、


めっちゃ勇気いるな。



特に、



すぐ結果が求められる世界においてはな。