先日の入塾面談で入塾をお断りした方へ。

ちょっと前にね、入塾面談があったんだよ。その子は講習期間の度に何度か体験生として来てくれてた子なんだよ。聞けばね、ウチに来る前に2つの塾を経験してて、ウチに来たら3つ目の塾という状況だったわけ。「なんで、ウチなんですか?」「今の塾の何が問題ですか?」って聞いたんだよ。そしたら「最近、やる気がなくなっていて・・・」「宿題もやったり、やらなかったりで・・・」。色々と考えた挙げ句、結果的にはお断りしたのね。ウチは入塾テストがないので、代わりに入塾面談で色々と状況を判断するのね。一番は「伸ばせそうかどうか」という点。その時は親一人で来られたね。子供は一緒じゃなかったんだよ。言ったの。「それ本人の問題です。仮にウチの塾に来ても、最初は頑張ると思うんだけど、いずれ化けの皮が剥がれて今と同じ状況になりますから。転塾しても何も変わりません。」って。実はもう一つ言いたい事があったんだけど、直球すぎてあまりに傷つけてしまうから言わなかったんだよ。「それ、お母さんの問題よ。」って。「今まで逃してきた結果だよ。」って。子供にどういう関わり方をして子供に見える世界を変えて行くのか。それが親の役目なんじゃないかな。子供に聞けば、塾を嫌に感じている原因なんていくらでも出てくるはずなんだよ。「なんで今の塾嫌なの?」と聞けば「○○先生が厳しいから」とか「合わない子がいて」って必ず塾の問題にするんだよ。それを鵜呑みにして聞く?普段の子供の振る舞い見てたらおかしいって気づくでしょ。この子の姿勢に問題あるんだろうなって。それを「あら、塾が合わないのね。じゃあ、他の塾を探してみようか。」って何の問題解決にもなっていないと。断言するけどそれは塾の問題じゃないよ。そんな理由で転塾してきた子何人も見てきたけど、結局同じ理由で去っていくからね。踏ん張ることを知らない子は肝心な時に逃げるからね。「先生が厳しい」の裏側考えたことありますか?言われたことを右から左に受け流す授業の聞き方をしていて、先生からの注意が増えているのかも知れないよ。合わない友達がいたとしてもそんなの関係ないからね。塾は勉強する場所。休み時間に会話なんてしなくたっていい。前の授業の復習と次の授業の準備をしておけばいい。生きていたら嫌なヤツ、気の合わないヤツなんてあちこちにいるもんでしょ。表面的な解決に導けても、根本的な解決にはなってないよ。むしろ、どうやって対処するのか。嫌なことから逃がすのではなく、そんな場面での立ち居振る舞いを教えた方が良くない?一番大切なこと、本気で愛する我が子の性格や行動を変えたいなら塾任せにせず、親自身が一番の当事者意識を持って戦う姿勢が必要だよ。逃がす事で解決させ続ける。こんなことしてたら、肝心な時に逃げてしまう何も続かない大人になるからね。親の気持ちも分かるよ。僕だって親だし、親の愛なんて1ミリも伝わらないからね。どんなに苦労してもそれは無償の愛。言っている言葉の意味分かるのは自分が親になって子育てをするようになって、はじめて分かるんじゃないかな。徒労につぐ徒労で心がクチャってなることが大半よ。「なんで、やらんねん!」「何ダラダラしてんねん!」「なんちゅう態度とるねん!」と怒っても。気持ち良くないもんね。怒った後に後悔することだってあるし。家はできるだけ落ち着いて過ごさせたいっていうのもあるだろうし。だけど親が亡くなった後、子供は一人で生きて行くんだから、親が最後に残せるものって考え方。頑張り方。時には逃げることもあり。逃げ方。つまり全ての面で「教育」って思うんだよ。机に向かってすることだけじゃないんだよ伝えることは。

先日面談にお越しの方、もしこれを読まれて今度は「私こそが先頭に立って一緒に火中の栗を拾うんだ」と覚悟ができるのであれば是非一緒に頑張らせて下さい。喜んで一緒に戦わせて頂きます。その場で直接伝えられていたら良かったのですが、面談後に悩みました。だけど、こんな小さな塾に大切な子を預けようとせっかくのご縁を頂いたのに、このままで良いのかって。こういった難しい状況を親の理解を得ながら何とか子供から見える世界を変えてきたのがウチの塾だったんじゃないのかって。こんな形で伝えてしまい申し訳ありません。