先生に漢字の面白さ教えてくれたのは母親やったな。





先生のな





母親はな、




高卒でな。





恥ずかしいんかして、






いっつも高校の話になると






学校名隠そうとしてたわ。





自分は勉強が出来へんかったって




いっつも言ってたな。




ある時な、




教えてくれてん。






漢字の「母」っていう字あるやろ?





先生が




小学生低学年やったかな?





「母はな





子どもにおっぱいあげるやろ



それが






このてんてんなんやで。」





って教えてもらってな。








「うわ!ほんまや。」




漢字すげーって感動したわ。





今でもその記憶があるくらいやから、





よっぽどインパクト強かったんやろな。






んでな、





親っちゅう字はな







「親は木の上に立って、






あんたら子どものこと




しっかり見つめてるやろ。」






それが親ってもんや!






そう、




教えてもらってな。




「うわ!ほんまや。」




漢字すげーって感動したわ。






そうやってパーツに分けて





意味を考えるというのが楽しくて








漢字の勉強は楽しかったわ。






そんな些細な会話から








漢字に興味持ったな。








あの食卓の




テーブルで。











勉強出来へんいう割には







そういうの教えてくれる母親でな。





いい思い出やったな。












なんか、






あったかい、いい話やと思わんか?








郷田少年は





















母のあの「てんてん」。

















「乳首たてについてる女性おらんやろ???」










そんな奴。








見たことないで。















「木の上に立って、







こども見つめてる???」












あんたが、








こどもやろ!







木の上にのぼる?












「どっちが子どもやねん!」











まー、





こういう少年やったな。笑










さぁ、





今日の授業は




漢字の成り立ち説明しよか。