国語の力はこういうところにも影響してきます

勉強は量なのか質なのかということがしばしば話題に上がります。量も質も大事なのは言うまでもありません。

例えば、問題を解いた際、赤で正解を書くだけでは「量をこなす勉強」になってしまいます。

① なぜその答えになるのか、なぜ間違えたのかをまずは考える事。

② 忘れないようにノートに書き溜めること。

③ 勉強の開始時に5分でも良いから確認の後に勉強を開始すること。

これらを繰り返すこととで勉強の「質はグッと高まります」。

質を上げることを意識した、量のある勉強であることが重要です。

中学生になって、これらが急にできるようになるでしょうか?

量をこなすにも「基礎的な力」が無ければその量すらもこなせません。

中1の初期は意外なほど1時間で進められる学習量が少ないものです。

例えば、中1の1学期中間試験対策時と中3の2学期期末試験対策時の生徒たちの学習量を比較すると良くわかります。中1生が期末で実技試験の勉強まで手が回らないのは、試験勉強への着手が遅いだけではなく、1時間あたりの学習量もグッと少ないのです。基礎学力の差が主たる理由ではないでしょうか。

遅すぎることはありませんので、少しでも早く以下の5つを意識したトレーニングをしていくと良いでしょう。小学生時代にこれらの学力を高めておくことはその後の学習生活から困難を取り払ってくれるでしょう。

・覚える力

・早く正確に計算する力

・問われていることを正確に読み取る力

・文章を図に変換する力

・最後まであきらめずに格闘する力

これらを一気に鍛える方法はありませんので、1つ1つを適切な方法でトレーニングする必要があります。

例えば、覚える力を鍛えるには、「訓読み」をたくさん知っていると良いでしょう。これにより、関連付けて覚えられる量が増えるので暗記が楽になります。中学校以降は大量の暗記に耐えられないとすぐに成績が沈下するため、暗記は勉強の王道です。そこに影響を与える語彙量の差は軽視できません。

2017(H29)年静岡県の大問4の問題を見て下さい。

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ある中学校では,体育大会のため,実行委員の生徒74 人が,倉庫から長机と椅子を運動場に運び出し,受付用,本部用,来賓用として設置することになった。1,2 年生の実行委員が長机を2 人で1 台ずつ,3 年生の実行委員が椅子を1 人4 脚ずつ運び出した。運び出した後,長机を,受付用として4 台設置し,残った長机を,本部用と来賓用として同じ数ずつ設置した。次に,椅子を,受付用と本部用の長机1 台につき3 脚ずつ,来賓用の長机1 台につき2 脚ずつ設置したところ,運び出した長机と椅子をちょうど全部使うことができた。このとき,運び出した長机は全部で何台であったか。また,運び出した椅子は全部で何脚であったか。方程式をつくり,計算の過程を書き,答えを求めなさい。

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単純な1次方程式なので、逆算を使えば小学生でも解くことは可能です。
数学の問題というよりも、「内容を図に起こし、整理し、状況が解釈できるまで何度も戻って読み、最後まで格闘する力」が求められているとは感じないでしょうか?

こういった力は一朝一夕に身につくものではありませんので、小学校の間にたくさん国語の読解問題に触れておくのが良いでしょう。読解問題のドリルを毎日5分やるのも悪くはないと思います。活字から情報を取り出す力はこういう場面でも求められます。
文章を読む力は小学校時代からしっかりと鍛えておきたいものです。

ちなみに、答えは長机28台、椅子72脚です。