小学生コース:ご家庭でもご指導をお願いします。

春から新学年へと移行しました。毎年のことではありますが、今年は特に驚くことが多いです。Goda塾の教室だけで起こっていることでは無いように感じています。「あっ、これうちの子かも・・・」という場合はお家でのご指導をお願いします。

①椅子にじっと座れない子がいます。

②小4でも自分の名前を漢字で書けない子がいます。

③授業に沿った発言ではなく、自分本位の意味不明な発言をする子がいます。本人は無自覚です。

④話している最中は先生の目をじっと見て、話を聞けない子がいます。

⑤メモ帳の持参を指示されているにも関わらず、毎回忘れてくる子がいます。

⑥鉛筆を削っていなかったり、筆箱自体を忘れて借りにくる生徒もいます。

では、順番に説明します。

①何度か注意を促しますが、どうしても集中できない場合は途中でご帰宅いただくようにしています。低学年の自学は集中が切れることがあります。しかし、3カ月くらい自学教室に通っていただくと、椅子でじっとしていられなかった子も60分程度は座っていられるようになります。そこまでは我々も格闘です。飽きてきたなと思うと他の教科に変えたり、別な活動に切り替えて集中が持続するようにしますが、それでも続かない場合、周囲に迷惑をかける場合は、別室に移動してもらうか、ご帰宅を促します。今後は90分の自学予定でも30分で帰ってくることがあるかもしれません。

②小4に限らず、どんなに難しい漢字であっても自分の名前は漢字で書けるようにご自宅での指導をお願いします。

③ご家庭の会話の中で、問われたことに対して的確に答えられていない場合は、「そんなこと今聞いてない。質問に正しく答えて。」と促して下さい。日常会話が成立しない子は国語の読解でもすぐに「わからん・・・」と言って諦めます。現在の小4・小5の学年は特にこの傾向が強いです。学校でも同じ状況かと思います。

④③とも連動します。塾の授業では、先生が話す際に顔を上げ、先生の目を見ていなければ注意が入ります。これにより授業が進まなくなることもあるのですが、ここを徹底しないと授業をしても無駄になりますので、進度を削ってでも聴けるように指導します。聴くということはそれくらいに大切です。「聴」という字には耳だけでなく、目という漢字が入っていることからもその大切さが分かります。

話が聞けない子は常にワンテンポ遅れます。次に進んでいるのにまだノートを書いていたり。線を引くことを指示されているのに、指示された箇所を聞き逃しているなどは日常茶飯事です。特に③④は大切です。

⑤⑥準備物が揃えられない子は、大概ノートの端にメモをし、急場をしのぎます。そのため、表紙には国語と書いてあるのに、中は算数のことが書いてあったり自由帳のようになっています。これは言い換えると、ノートを見返して復習するという土台が崩れていることを示しています。勉強の基本は復習・反復です。ノートを体系的に管理できない学習は、場当たり的な学習となり、成果は出ないと考えて下さい。これは中学校に行ってからも続きます。実際、中学3年生になっても、これらのことができない生徒もいます。学力も低く、伸び悩みます。

※本当に地頭の賢い生徒は高校受験くらいであれはこのずさんな状態でもパスすることがありますが、大学受験では見事に苦労することになります。一定レベル以上の大学には届きません。地元公立中学で地頭の賢い生徒というのは100人中3名程度のイメージです。少なくともGoda塾のような地域の塾で地頭の賢い生徒はごく稀です。97名は地道な努力が求められます。ほぼ全員が地道な努力家の道を歩みます。

ノートを取る。ノートを見返す。問題を解く。不明点が出たらノート・教科書を見直す。新しく発見したことがあればノートに追記する。こうしてノートを完成させていきます。塾ではこのような指導を行いますが、大前提としてノートの準備や忘れ物が多いとこの指導も効果を発揮しません。塾に来る前に持ち物の確認をした上で来るようにご指導下さい。そして、定期的にカバンの中身もご確認下さい。

最後に、これら①〜⑥は目立ったものを挙げましたが、どれか一つができていないということはほぼありません。どれも密接に繋がっています。出来ていない生徒はどれも出来ておらず、出来ている生徒はどれも出来ているという二極化のような状況です。