定期試験期間中は、毎回のようにドリラーになりたいと思う。
何のことはない。
自分がドリルのような存在になりたいということである。
成績中位の子たちを劇的に伸ばすには演習量を増やす。
これしかない。
なぜ、演習量が必要になるのか。
勘の良い一を聞いて十を知る子は、先生の説明と、一通りワークを解くだけで、定期試験レベルの問題は攻略してしまう。
加えて、数問解けばオニカナである。(鬼に金棒の略。人生で初めて使ってみた。)
しかし、中位層の子たちは、そうは行かない。
話を聞くだけでは理解が出来ない。パターン練習を何問とこなす中でコツを掴むのである。
このコツを掴むまでに必要な演習量というのは人によって違う。
数問で理解できる子もいれば、10問解いてやっと理解出来る子もいる。
ここでいうパターンというのは、『図も何もだいたい同じ』で、ただ『数値だけが置き換えられたような問題』を指す。
私はこれを『ドリル』と呼ぶ。
これは特に数理が苦手、加えて一分野の計算内容になると急に失点するという子には特効薬になる。
しかし、これらを市販の問題集1冊で探すのは至難の業。
市販の問題集は価格設定の制約があるから、4ページ内に単元の解説を仕切らないといけないなど制約がつく。
そして次の単元へと移っていく。
一言に単元と言っても、やはりそこには定着までに時間がかかる単元もあり、規則正しいページ割りでは付けたい力が身につかない。
中位層の子をグンと引き上げるには先生がドリラーになるのが一番である。
塾に通うメリットの一つに、塾講師たちがせっせと作り上げてきたドリル教材がある。
伸ばすための秘伝のたれのようなプリントを作っている。
家庭学習だけではここまでは難しい。
中位層で伸び悩んでいる君。
問題集は1冊だけでなく複数冊机の脇において、似た問題が完全に解けるようになるまで繰り返す。
塾に頼らず、勉強を頑張るにはこれしか無い!