試験の点数が取れない子には大きく2つのパターンがある。
(1)内容自体の理解不足。やること自体が遅い。
(2)大筋は理解しており勉強もしているが、点数が伸びない。
まず、(1)。
最近、「エジソン」という曲が流行っている。
「踊る暇があったら、発明して。
歌う暇があったら、発明して。
ライブのブッキング蹴って、発明して。
そんな発明王に俺はなる。」
歌い手には失礼だか、こんな曲を聞いている暇はない。
(1)の生徒にはとにかくこれを聞け。
「怒る暇があったら、着席して。
憂う暇があったら、着席して。
スマホの電源切って、着席して。
そんな得点王に俺はなる。」
点数が「ケッソン」する前に。
はよ座れ。
さて、
今日のメインは(2)。
(2)で躓く子は、(1)はクリアーしているので比較的真面目な生徒である。
定期試験で言えば、350点~400点くらいをイメージすると分かりやすい。
高校受験で言えば県内4番手、5番手の学校が相応な生徒である。
真面目な生徒が躓く落とし穴。
それが「時間制限」である。
君たちは、ストップウォッチを手に取り組んでいるか?
今から目の前の大問1つを5分で解くと決めてみよう。きっと、気合を入れて解くはずだ。
しかし、気合と根性で取れるほど甘くはない。
君に足りないのは「解答の戦略」だ。
(2)の攻略法は既に発明されている。
君たちは発明家にならず、二番煎じで構わない。
時間制限をかけることで得られる効能は2つ。
①解法パターンを暗記しようとする。
②人生で初めてミスと戦うようになる。
まず①
限られた時間の中で考えている余裕はない。
この図形を見たら、解き方A。
このパターンは補助線を入れる解き方B。
こうして、解法暗記をする。
私はこれを「目で解く」という表現をよく使う。
ペンを動かさずに、解法だけをツラツラと言えるか。
これが出来れば、これだけでも確実に点は伸びる。
次に②
ミスというのは本来の道筋から遠ざけるという解釈ができる。
ゴールまであと少し。競技場の入り口。
おーっとここでコースアウト。どうしたんだ?
沿道の観客の悲鳴に気づき、コースに再び戻る始末。
マラソンでは度々繰り返される事故だ。
仮に、元の道に戻れても、かなりのロスが発生する。
ミスをせずに問題を解くと聞けば、「守り、防御」のイメージが湧くが、「ミスをしないこと」はいわば、「最高の攻撃」である。
これまで軽く受け流してきた「ミス」へど真剣に向き合うようになる。
攻略しなければ次がない。待っているのは不合格というゴールだ。
可能な限り自分のミスパターンを分析し。それらを端的にまとめた通称「まとめノート」を作ろう。
これはいわば、自分専用のバイブル作りであり、発明も越えて、次にに目指すは創造主である。
人によってミスのパターンは違う。世界には多数の神がいる。経典の種類も様々であるように「まとめノート」の種類も人それぞれである。
問題を浅く読む癖のある生徒は、重要な数値に〇を打つようにするだろうし。
まとめ方で失点を重ねる生徒は、設問後半の「どうすることか」部分に〇をつけるだろう。
はたまた、
分数計算が挟まると計算ミスが起きる癖のある生徒は、分数計算が始まったら少々スピードを落とし、式変形の度に一行前の式をチェックし、慎重に進めれば良い。
テストは1発勝負である。今すぐ時間制限内に解くことを強く強く意識してみて欲しい。きっと、取り組みの甘さがどんどん発見されるはずだ。
真面目であるにも関わらず、ブレークスルーができず、得点に壁を感じている生徒への最後のアドバイスはこうだ。
今すぐに「エジソン」に走って。。。
いや、違う。
「エディオン」に走って、
ストップウォッチを買いに行け。