小学生は中学校に上がる前にきちんとこれらのことを出来るようにしてから進学するようにしましょう。

まだ小学生なので…。
うちは中学受験をしないのでそこまでは…。
このように仰るご家庭も多いですが。

塾講師からすれば「中学での成長は期待できません。」

1つ例を挙げます。

ここ最近の小6は「先生が話し始めたら手を止めて先生の目を見て話を聞くこと」をかなり強く指導しています。本当に話を聞けない子たちが多いです。学年が下がればその比率はもっと増えます。成績の良い子は授業中先生と目が合う回数が多いものです。書くこと以上に聴いて理解することに重点を置いているからです。加えて、ポイントだけを自分の言葉でさっとメモします。

一方で、成績の悪い子は、書くことに必死で殆ど文脈が理解出来ていません。
加えて、先生の板書をコピー機のように書き写しているだけです。試しに当ててみても。

A:終わりの見えない沈黙が続く
B:「先生、もう一度言って下さい」とお願いする。
C:ノートをごそごそ見始める。

おおよそこのどれかです。授業でノートを書くだけで1mmも頭の中は動いていません。
またそういう子に限って、解ったノートを確認することなく、自己流で解いてしまいます。
ノートを取るのは精神安定剤でしょうか。

授業中に頭を動かさない習慣を6年間も続けているのです。立派な生活習慣病です。

こういった点に注意して、授業を進めてくれる担任に当たればラッキーですが、最近は学級崩壊でそれどころでない学級も少なくないでしょう。実際、小学校に卒業試験なるものがあれば、7割近くの生徒が学力不足で公立中学に進学しているというのが実際ではないでしょうか。
義務教育の名の元、中学進学が許可されているだけです。

こういった、授業の受け方が塾の授業でも出てしまっているのです。

現在の小6でも、中学校に入って上位でやっていけるのはほんの数名です。

中学校に入れば自動的に意識のスイッチが急にオンになると思っているのでしょうか。
ましてや、中学校で君たちを評価する先生の印象を考えてみてください。「こいつはだらしない奴だ」「何度言っても指示を守らない」。こんなレッテルを貼られてしまうと覆すのは困難です。中学校の教科担任は「持ち上がり制」であることをしっかりと心に刻んでおきましょう。

以下、小学生に言いますので今後一つ一つ意識して行動して下さい。
日々の提出物、授業中の態度、テストに臨む姿勢。
今日はこの3点について書きます。

<日々の提出物>
・分かりませんと素直に書いてくる生徒
→素直に分からないと伝えることは大切なことです。
しかし、その前にネットを調べ、授業ノートを確認し、自分の力で解決することを第一として下さい。考える面倒を先生に押し付けている子は伸びません。

・言われた通りにしかやってこない生徒
→言われたことのちょっと上を目指しましょう。
「そこまで細かくやり直しやってるの!」
「えっ、3回もやり直ししたの!」
「〇付けめちゃ丁寧やん!」
これがちょっと上のイメージです。

一方で、
蛍光ペンで〇付け
線に合わさない乱高下した英文
不鮮明な写真、
向きが反転した写真

これらはせっかく提出していても、自己中感が出て逆に期待値を下げてしまいます。
汚い字でラブレターを書くようなものです。いつか大切な人にラブレターを書く練習を先生で予行演習しておきましょう。先生のことを大好きな恋人と思って、日々トレを提出して下さい。

・指示されたやり方を守らない生徒
→大問題です。成績が伸びるはずがありません。
指示通りに出来ていない提出物を確認された場合。勉強内容まで噛む必要はありませんが、「先生からのメッセージにすぐ反応しーや。」「たけし!提出するまで今日の晩御飯抜きだからね!」くらいは言って下さい。

・間違えた原因を突き止める姿勢のない生徒
→原因追及が勉強の醍醐味です。「なぜそうなるのか」。物事の因果関係を明らかにすることが勉強の面白い点です。勉強に興味がない子でも、まずは自分の間違え直しから始めていきましょう。意識一つで変わっていくものですよ。

・時間を測って実施しましょう。
→何にどれくらいの時間がかかっているのかで現在の実力が分かります。大切なことは必ず数値で把握しましょう。5分で100%の状態から、3分で100%を目指した瞬間に「解き方に工夫を加える事」が意識されるようになります。速く解くという根性論だけは、アクセルだけの車を運転するようなものです。不合格に向かって加速するだけです。

<授業中の態度>
・先生の話を目を見て聴く。
→成績の良い子は授業中に顔が上がっている時間が長く、先生とよく目が合います。サバンナに住む草食動物のように、こちらをチラチラ見ているものです。毎日サラダを食べましょう。

<テストに臨む姿勢>
・事前に何度もテスト形式で満点になるか家庭内チェックをして下さい。
→1回やったはやったうちに入りません。最低でも3回は100点を確認してからテストに臨みましょう。どんなテストでも、事前準備は大切です。必ずやりましょう。


少し耳の痛いですが、今のうちにしっかりと苦労しておいて下さい。

以上です。