以前からお話してきた通り、今年の中3はかつて無いくらいに学力状況は厳しいです。去年の中3と比較しても5科平均偏差値では−10ポイントです。本当に手を焼いています。こうなることは当然予測できたのですが、想像以上に低いです。特にB組は残り期間、カリキュラムを大きく変更して手を打たないといけません。
<1> 欠席が多い
必ず誰かが欠席します。A組の名誉の為に言っておきますが、A組は皆勤賞です。しかし、B組は全員が揃うことはまずありません。ちょっとしんどかったら休む。自分に甘いことが原因です。自分に甘いのでもちろん家庭学習は上手に進みません。塾のある日だけ塾に行くことが「塾通い」と捉え違いしているのかもしれません。圧倒的に大事なのは授業を聞く時間ではなく、問題を解くための演習時間です。課題克服に向けてたっぷりと演習時間を取るのは授業の無い日しか出来ないことです。そういう意味で、塾のない日に演習時間を取れない限り成績は上がりません。自習室を開けてもB組でコンスタントに来るのは現在3名です。そのうちの1人は塾が閉まっている時、近くの図書館に朝から缶詰で夕方まで勉強しているようです。また、別の1人は先日志望校についての相談に来ました。要約すると志望校に絶対に合格したいので、アドバイスが欲しいというものでした。みなさん、「まだ間に合う」と安心させる言葉がかけ難い時期に入りました。このままで行くと、B組で志望校に合格するのは3名だけになりそうです。
<2>提出物が期日通りに揃わない点です。
こちらはA組もB組もです。9月の学力診断テストの結果を回収しましたが、3週間経っても全員の答案を回収しきれない状況でした。10月の学力診断テストの結果をwebから入力報告する仕組みにしましたが、現時点で報告済みは半数です。2つの提出をお願いしていましたが、両方とも提出済みなのは4名のみです。ここからも分かるように、指示に対しての初動が遅いことが一つ。加えて、指示を受けても、指示が正しく聞き取れないのがもう一つです。生徒からの話では中学校の国語の先生が10月の学力診断テストの結果について嘆いていたようです。「登場人物の名前でさえまともに書けない生徒が多い」と。塾でもこの状況ですので、容易に想像が付きます。設問の意味を理解するということが非常に苦手です。例えば,「また」という接続詞があってもそれが2つ目の指示内容が来たとは気付けません。加えて,「漢字で氏名を書きましょう」と書いてあってもひらがなで書いてしまいます。この様に,質問されている内容を正しく受け止める前に体を反射的に動かしてしまう点を修正しないといけません。こういう基本的なところへの指導に時間が取られ、肝心の中身まで辿り着けないのが苦しいところです。
決して諦めている訳ではありません。むしろ逆です。こちらからの働きかけで何とかなるのなら、何とかしたいと思っています。いや、こちらも絶対に何とかするという気持ちでいないといけません。土曜日の時間延長や,夏期特訓期間の授業後自習室なども行ってきましたが、今のところまだまだ効果を出すほどには至っていません。いくら私の方で働きかけても「これはやばい」と自らが自覚しない限り「継続的な努力」に変えることは難しいのです。外部からの刺激でどうにかなるものはすぐに鎮火してしまいます。いよいよ本当に切羽詰まってきました。
ここから大きく変わっていくためのアドバイスを最後に一つ「先生からの指示は必ず守り、信じて着いてきて下さい」。