▶️ まずは、なぜ修正をお願いするかに関して説明します。
日々トレを通して力を付ける生徒と、頑張っているにも関わらず力を付け切れない生徒がいます。差は勉強の仕方の違いです。
コツを理解すると他教科にも波及しやすくなります。常に2つのグループを見ている立場から1つアドバイスをします。
これを踏まえ、本日以降の日々トレの提出に修正・変更が出ますので、これに倣って下さい。
1️⃣ 勉強で大事なことは×を○に変えること
多少の違いはあっても、以下のような勉強の仕方はあるあるです。
・「解く→丸つけ→正しい答えを書く→直し」まで基本的なステップは全て行われています。
しかし、よく考えて下さい。
これらは、正しい答えを書いてあるだけです。
直し部分を見てください。後半の青丸部分です。
正解を確認した直後に解答しているので、正しく答えが書けるのは当然です。
これは、○の解答を覚えたに過ぎません。
冒頭の×を○に変えられていない点が問題です。
言葉は悪いですが「なんちゃって勉強」です。
2️⃣ 改善して次に進むこと
学校のワーク、塾の問題集。
全ての教材は直前に学習した内容を踏まえ、次が作られます。
直前の内容を踏まえない勉強は「刺し身のような切り身」を見ているだけで、いつまで経っても「魚の姿」は見えて来ません。
以下を見てください。
9/28の提出と書かれていますね。
既に解説&解答が配布されているにも関わらず、9/27の丸つけ、直し等が行われていないことが確認できます。
これは、やりっぱなしのいわゆる「刺し身勉強」です。
この勉強の問題点は、「理解しながら前に進まない」という点です。
定期試験直前期、頻繁に見られる光景です。気持ち悪さを感じて欲しいところです。
これは勉強ではありません。
ただ文字を記入しているだけです。
病院言えばで問診票に記入しているだけで、病状の回復には至りません。
これはテーマ1️⃣以前の問題で、×を○に変える以前の、×を作るという部分のお話しです。
3️⃣ 目指してもらいたい方法
これは数年前の生徒のノートです。これを作ってもらいます。
▶️文字の説明
A×:これは「answerバツ」という意味。間違えた自分の解答です。
A○:これは「answerマル」という意味で。模範解答です。
<1> 問題の発生源の確認
分かりやすいので(4)を用いて説明します。上の写真を見て下さい。
本来は過去形の疑問文にすべきところを現在形で書いています。Do→Didに矢印が引かれ、間違い箇所が特定されています。
正解と不正解のこれら2つの「差分」がどこで発生しているのか突き止めます。
このギャップを埋める作業で、文法的な点が不明であれば毎回の解説書を確認してください。コツを書いています。
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<2> 再発防止策
続いて、「なぜ」間違えたのか、その分析が問題文に付けられ緑のマル。過去を示す「た」につけられたマルです。ここを特定しなければ問題は再発し続けます。
社会人の世界で言われるいわゆるPDCAの(1)がC、(2)がAに当たります。
(Plan計画→Do実行→Check確認→Act行動)
さてここまでの内容を踏まえ、今日から皆さんにして頂きたいことを追加します。
以下、従来の提出に「追加」することを書きます。「追加」です。
① まとめノートを作る
今後のことを踏まえるとルーズリーフでの作成が良いでしょう。
② まとめノートの中身
間違えた部分のみで可。
3️⃣の写真と同じ形式で行なって下さい。間違いがない場合、まとめノートの提出は不要ですが、全問正解なのでまとめノートの提出はありませんとコメントを下さい。採点済み答案を確認します。
③ 追加の提出物
採点済み答案・まとめノート。この2点を従来の提出に追加してください。
さて、今後の先生のチェックは採点済み答案や、まとめノートを中心に確認します。
従来は未採点の答案にコメントを返していましたが、そうではなくなります。(本日指定した学習の癖が身につくまで)
これを通して、「バツを改善する」こと=勉強。そのように意識の軸足が移るはずです。従来の「なんちゃって勉強」や「刺し身勉強」からの脱却です。勉強の仕方を学ぶとはこういうことです。
さて、最後に重要なアドバイスです。おじいちゃん、おばあちゃん達が毎朝青汁を飲むのと同じくらいに重要です。
⭐️毎日勉強開始のタイミングで「10分。これまでのまとめノートを声に出して読む」。その上でその日の勉強を開始する。
要は、1週間見るだけでも5回目を通すことになります。反復の強度が上がります。過去に間違えた問題が徹底して頭に入れば、入試は怖くありません。
本来、高校受験であれば、中3の学習が一番楽になるものです。こうならないのは中1、中2、もっと言えば小学校の時代からの勉強の仕方に誤りがあるためです。
定期試験対策真っ只中の皆さんは、これが対策期間が終われば答案返却です。
上記の説明を踏まえると、実は答案返却後から本当の「勉強」が始まることになります。
定期試験対策、そして答案返却までは「スタートラインに立つまでの準備運動」です。
そこからいよいよ本番がスタートするくらいに考えて下さい。
イキって言えば、「終わりが始まり」という感じでしょうか。
今日から、頑張って下さい。