受験勉強が記憶や詰め込みだけというのは過去の話です。
近年特に増えてきているのが対話文形式で話が進み、各発言者のものの見方や考えに「沿った」解答が出せるかを試す問題です。
答えさえ出せればどんな過程でも良いわけではありません。
そこには、正確な文章の読み取り、流れに沿った解答が求められます。
日頃から人の話に耳を傾け、指示通りに考えられる生徒が選抜される仕組みへと進化しています。
そこで重要になるのが国語力、言葉の力です。
ものを考える際、「言葉」を使って考えるので、その道具である「言葉」が貧弱であったり、その言葉自体を知らなければ考える深さに差が出るのも当然です。
教科に深く踏み込んでテーマの核心に近づくためには言葉の力が不可欠であり、それは学ぶ力の背骨を支えるものになります。
最近は本を読む生徒が少なくなったように感じます。
家庭の中で歳時について話すことも少なくなったように感じます。
勉強、会話を楽しむためには常識や言葉、学力が無いと楽しめません。
そういう意味では勉強ができないのは人生において大きな損では無いですか?
小学生コース。まだ時間のある時期に言葉をしっかりと仕込むのはそのためです。
小学生の国語の授業は90分で2行しか進まないなんてことはザラにあります。
「この調子やとこのテキスト終わるのに10年くらいかかりそうやな。」と子供たちも笑っています。
通常の解説がバスでさっと進んで行ってしまうものだとするならば、一歩一歩寄り道しながら道端に咲いている草花を観察しながら進んでいく解説がウチの国語の授業です。
時間に急かされない小学生コースはこのことをとても大切にしながら授業を進めています。
マンスリーテストは子供達にとっては負荷がかかる大変なイベントです。しかし、これを小学生時代に経験しているからこそ賢くなっていくのです。