受験体験記2024・卒業生より・3通目

3年生になって、1・2年生の時にもっとやっとけば良かったと言う人が多くいるけど私はあまりそう思ったことはない。私の場合、その時に英検へ力を全部注いでいたので特に5教科全部頑張っとけば良かったとは思わなかった。

1・2年の間は正直塾の宿題を完璧にしておけば大体は良かったと感じる。でも、2年生後半では勉強が思うように進まないことが増えた。そのため何時間も何時間も勉強したが、ストレスが溜まり、集中力もなくなり、ケアレスミスが目立つようになって数学のテストでは逆に点数が下がってしまった。この経験から勉強と同じぐらいに睡眠も大事なんだと実感した。

私は負けすぎ嫌いだったので、誰かと自分を比べて負けたくないという気持ちをバネに勉強を頑張ることが出来た。

3年生になり、塾での授業が急に楽しくなった。新しい内容を学ぶのではなく解き方を学び始めたことで1つ1つの教科に面白さがあるなと感じた。今までよりも勉強が楽しくなった。

例えば、私は国語が大嫌いだった。でも、夏期特訓の時に論説文の読み取り方を学んでからは、論説文は色んなことを考えて構成されていて面白いなと思うようになった。国語の点数は他の教科ほどではなかったが好きな教科の一つになっていった。


私は中学1年の時にはどんな高校があるのかよく分からなかったので、とりあえず1番賢い奈良高校を目標にして頑張ってきた。結果としては志望校に届かなかった。

でも、私はあまり後悔していないし、不合格の文字をみてもびっくりするぐらい落ち込むことがなかった。その理由はこの2つだと思う。

1つ目は今まで勉強を頑張ってきてやれることは全てやったと感じたからだ。たしかに入試でとれた問題を数問落としてしまったため実力を全部絞り出せたかと言われると出せていない気もする。でも、郷田先生が言うように運が悪かっただけと考えるとそこまで悔しく思わないようになった。

自分は合格するための最低限の能力はあったと思う。実際、今までの公立判定テストでは合格最低ラインをこえている年の方が多かったので本当に運が悪かったんだと思う。

2つ目は学校の先生が「受験が失敗したからといって、この先の人生が終わるわけではない。」という話を何度もしてくれたおかげだ。高校受験は失敗したけど大学受験を頑張ればいいと今は考えている。