授業の仕方と見せ方、教科書と実社会。

料理本を読んでも面白く感じない(俺の場合)。だけど、料理本を見ながら実際に料理を作ってみるのは楽しく思える。それは実体験が伴うからだ。

中高生で勉強を面白く感じられないのは、まず与えられるのが料理本だからだ。

例えば英語。教科書から会話の流れに行くより、外国人と会話した方が英語を学ぼうというモチベーションになる。要は順番(見せ方)だ。

他にもある。高校2年でベクトルを習うだろ?途中で内積とかって出てくるでしょ。あんなのどこで使うん?って感じ。だけどあれはAIの中でも使われてい基礎技術なんだよ。単語と単語がどれくらい関連性の高い言葉どうしなのかって内積で判断するんだよ。あの公式の中にcosθというのが入っていたね。あれで言葉と言葉がいかに離れているのかを角度でその関連度を計算するうんだよ。

そして、出力する時にはこの関連性の高い言葉を順番に並べて出す。そうすると、なんか筋の通ったポイ文章が出てくるんやな。間違いが含まれる可能性があると言われるのはこの精度の問題やねんな。

他にもある。

行列なんて何なのこれって感じやな。数字がいっぱい並んで。だけどスマホでロック解除する際にもこの技術が使われている。

まず、顔の写真を撮るでしょ。これは小さいな点の集まりで出来ていて、各点に色番号を振るのね。例えば白は255、黒は0のようにね。そしたら写真全体が数字に置き換わるでしょ。横に100個のデータ、縦に100個のデータなら100行100列の行列になるよね。こうやって自分の顔を認識してるんよ。

LINEとかでも顔を変える技術あるでしょ?美人にしてみたり。不細工にしてみたり笑。あれもこの技術の延長で、美人な人の目元はどんな行列になっているのか、不細工な人の輪郭はどうなっているのかというデータを取り、パターンを探るんだよ。そして顔の特徴を保存。

最後はそれを自分の顔の行列と入れ替えると、あら不思議。自分の顔が美人に。お婆さんの顔に。友達の顔と自分の顔を入れ替わったり。

ほら、こうやって実世界で勉強がどう使われているかを知るだけで、なんかその単元に吸い込まれて行くでしょ?なるほど。と思えるでしょ。

だから勉強は、実世界の様子をできるだけ見せてあげることで興味の湧き方が変わると思うんだよ。要は見せ方、順番の問題。

中学生くらいになると、「勉強なんて将来何の意味があるんだ!」っていう子いるよね。だけどね、それは君がまだまだ世界を知らないだけだよ。世の中の要素技術は教科書と繋がってるんだよ。

子供がこうやって面倒な時期に入れば、こうやって説明すればいいんだよ。