Goda塾が育成の中で伝えていること。

「基本」が大事という陳腐なことを、今さら言いたくもない。

私の「基本」に対する考えは決して「易しい」という意味ではない。

「いつでもそこから出発するスタート地点」という理解だ。

算数や理科の世界では「分数、割合、比、濃度、速さ、密度、圧力、加速度・・・」など、結局は「単位量」という言葉の上に全てが乗っている。

理科の計算が苦手。数学がわからないと言う子の大半はここに原因がある。

俺はここを何とかしてやりたいと思っている。これを切り崩せば、一気に先が広がるからだ。

小学校5、6年生頃から算数に苦手意識を持ち始める。期を同じくして、文章題にも気が向かなくなる。中学校に入れば、密度や濃度、圧力などでも躓く。さらに中学数学では傾きなどが急に出てきて、混乱する。高校の化学でmolで躓く子もこの延長線上にある。

苦手と感じる子たちは、これらが全てバラバラの公式のように見えているのもしれない。確かにこれだけの公式を覚えろと言われたら大変だ。こんなのを星の数

しかし、これらに対して苦もなく頭が動かせる人はこれらを「1本の糸」の上で捉えている

例えば、

1ダースは12本入り

1分で50m進むのが速さ

角度1°に対する長さで扇形の弧の長さを考え、

1㎤の質量が5gで密度を考える。

これと同じ考えに1molに含まれる分子の数が6.02✖️10の23乗。

これがある。

この思考のホームポジションという考え方が身につけば、理系の勉強は本当に楽になる。

小学校6年生の後半半年くらいはここに時間を割けば、みんなハッピーになるんじゃないかと思っている。

基本の仕組みが分かり、それを面白いと感じられる子の育成をしたいと日々考えています。