夏を制す者が未来を掴む!先回り戦略と生徒の成長計画。

少し気が早いかもしれないが、もう夏のことを考えている。ワンオペ塾なので、色んなことを先回りして考えておかないと判断を誤りそうで怖い。

夏の日程と時間割がほぼ決まったので、後は夏の出口でどんな状態にしたいかを決めて、それに合うカリキュラムやテストの準備に入る。

中1は先取りを多くする。この夏では英数グッと前に進める。優秀な子が多ので、数学は幾何、代数に分けて進めても良いが、まだ迷い中。一方で、英語は1年生内容を終えるところまで進められそうなので、一通り先取りして復習で定着させるつもりだ。

逆に、中2は復習量を多くするつもりだ。英語は夏休みが終わる頃には中3内容に入っているのでペース的には問題ない。その後は1年かけて長文読解の指導に充てる。

中2夏の目玉は「数学」それと「大量の暗記」この2つだ。速さよりも深さと理屈に重きをおく。また、これまでの理科、社会、単語などを中心に大量の暗記をさせるつもりだ。中2の夏に大量の暗記に慣れておくことで、これ以降の勉強がグッと楽になる。

奈良県は現在の中2から入試制度が変更される。従来の内申制度よりも差が付きにくい制度になっている。裏を返せば今まで以上に当日点勝負になる。定期試験も重要だが、入試で勝つ為にはここから1年半かけて実力テストで偏差値が出せる生徒に育てて行く必要がある。従来のやり方と同じではダメ。定期的に復習に取り組ませるタイミングなども必要。

次いで中3、従来の中3は講義と演習の比率をA組、B組に差を設けていなかったが、中3Bについては講義時間を減らそうと思っている。今年から始まった私立授業料無償化などを考慮すると、受験戦略上B組は秋の実力テスト、それもできるだけ早い9月、10月の実力試験で数字が出せるように持って行きたい。マンパワーがいる合宿をどうするかは悩んでいたが、このストーリーで考えると行うのがベターだと判断した。

一方、中3Aは講義時間を多めに取る。深く解説を行い、一つの問題を解いてもさまざまな解法やアプローチを指導したいと思う。従来の奈良県の公立入試数学は難しかった。難しい問題と簡単な問題の差が大きかったので、手が出せる問題の上限が限られていた。しかし、今年の問題では上位層の子達には手が出せる問題が増えていた。つまり、今までは「捨て問」という扱いの問題が捨て問でなくなった。それが解けるように指導する必要がある。

さて、長々と書いたが、入試の変更点や、環境の変化に対し、こちらとしてできる限りの手を打っておこうと思う。

頑張るのはもちろん生徒だが、努力が報われるように正しいレールを引いてやらねばならない。

もう夏は目前まで来ている。

(小学生はまた日を改めて書きまーす。)