涙の価値:小学生A君が教えてくれたこと

この前、小6の授業でA君が泣いた。

テストの結果に納得いかなかったのだ。

あまりにも大号泣だったので、周りの子達も気にしてるけど声をかけられない様子だった。

その子はその前の週に「今日は満点取ったる!絶対!」と豪語していた。しかし、不合格。

その時落ち込んではいたが、泣いてはいなかった。

そして今回。相当な気合いで準備をしたはずだ。それで失敗。

帰り際、「次は頑張れよ」と声をかけるとまた号泣。。。

せっかく泣き止んだのに。。。そして帰宅。

昔はこうやって悔し涙を流す生徒が大勢いたが、最近はめっきり見なくなった。

みんな涼しい顔をしている。

A君には申し訳ないが、俺はその姿を見て嬉しかった。

こうやって1回1回の試験に対して熱量を込められるなんて素晴らしいじゃないか。今、悔し涙と聞いて思い当たるのは、高校野球くらいだろう。

俺は、絶滅危惧種のような生徒が大好きだ。こちらの熱量も引き上げられる。