算数、数学は全ての途中過程を答案に残せ。

何問中の何問正解。合格は8割。さて今日の合格者は?

みたいなテストのやり方をしてしまうことがあります。しかし、あれだけで終わると意味がない。不合格者を見極めて終わり。挙句、やり直しをして持っておいでという声掛けだけであれば、解説にある答えを右から左へ写してはい、おしまい。

少なくとも不合格の子の答案くらいは回収し、何が間違いの原因かを突き止めなければ正しい改善は行えません。

そのためにも途中式を残し、計算過程を書かせる指導が前提といて無ければ改善の手さえ打てません。

例えばひっ算の掛け算(2桁×2桁)で解答が安定しない場合は以下の3点を疑います。

①そもそも九九に問題を抱えている。

②掛け算で繰り上がった際のメモと、足し算で繰り上がった際のメモを書く位置を同じにしてしまったことで、混乱が起きた。

③掛ける数の真下に掛け算の結果を書くところを桁を一つズラして書いてしまっている。

掛け算のひっ算と一言で言っても、間違いの原因はそれぞれです。これらは順を追うわけではないので、同時発生的に起こります。

反復練習は正しいやり方を理解した上でこそ効果を発揮します。

そうで無ければ、同じミスの上塗りで終わります。