うちの夏期合宿はこんな感じでやってます。彼らは何を手にしてくれたんだろうか??

8/20〜8/21は中3の夏期合宿でした。ホテルに泊まってご飯が出てきてという合宿が出来たら良いのですが、どうしても金銭面の負担をかけすぎてしまうことに気が引けてしまい、手作り合宿を毎年行っています。塾で寝泊まりなんです。

大きな鍋でカレーを作って…とかもキャンプっぽくて楽しそうなんですが、私自身が料理に自信がない(押韻)のと、ほぼワンオペでやっているので時間が空かん(押韻)のとで、結局出前に頼ってしまっています。いつも利用していた隣のリンクカフェも今年は定休日で閉まっていました(押韻3回目)。

寝床もエアベッドを膨らませ雑魚寝。寝返りを打てばギューギューと音がして、それでまた目が覚めて。。。さらに、寝相が悪いとエアベッドとエアベッドの間に落ちるので、結局塾の床で寝てしまっていて。。。

そうそう、お風呂は一旦自宅に入りに帰宅します。(えっ、合宿なのに帰宅?)

合宿を企画した際に、風呂をどうするか問題が立ち上がりました。自転車で15分くらいのゆららの湯にみんなで行って、また自転車で戻って来るという案もあったのですが、夏なのでまた汗がつららのように(押韻4回目)なって帰らないといけないので、こりゃダメだと思ってその案は却下になりました。それはそれで楽しいように思うのですが。

まー、サバイバル感満載です。普段勉強でしか使わない塾に寝泊まりするのは新鮮なようで、恵まれない環境すら楽しんでいる姿に逞しさすら感じます。

一般的な合宿の建前は「成績を上げる」とか、「秋の実力試験に向けて飛躍の合宿」とかそういう感じでしょうか?たかだか合宿で、夏期講習代と同じ金額は頂けないですし、二日、三日頑張ったところで学力がウンと上がることもありません。

なので、うちの場合は「1日でこんなにも勉強ができるのか」という誰もが達成できるテーマを掲げています。秋の実力試験で90点取るためとか「結果」を追わずに、まずはもっともっと手前ので、スマホから離れてみんながいる環境で勉強すると、こんなにも勉強って頑張れるんだという「体験」をテーマにしています。「場の力ってすごいね〜」という感じです。これくらいであれば全員が目標達成できますよね?

一人では勉強ができない子も、みんながやるなら。みんながやりはじめているから、僕も私も。という友達間の結束みたいなものが生まれることを裏テーマにしています。

実際毎年9月になると学校から直接塾に来て勉強し、18時くらいに一旦家にご飯を食べに帰って、また戻ってきて最後まで勉強という流れができます。この時のきっかけも「なぁ、明日から一緒に塾行かへん?」という友達同士の誘い合いから始まることが殆どです。うちの塾の特徴ですね。

さて、この二日間は子供達の頑張る姿を見ているので眠気の限界に耐えている姿を見れば、普段は「おい、起きろ!」と言ってしまうところも。

「10分だけ寝て、また起きたら頑張ろう!」とか天使のような声かけをしてしまっている自分に驚かされます。生徒との心の距離が近くなると言えばそうなのですが、「あっ、俺にもこんなに優しい心がまだ残っていたんだ」と自分の姿に驚かされます。私は優しくなっているのですが、子供たちが、私に対してそう思っているかは分かりません

今までの経験上、こういったことは大抵が片想いです。

眠気の限界と書きましたが、勉強で限界を迎えたかというと少しそこは??です。26時に勉強を終えた後、彼ら、彼女らは部屋でゴールデンタイムを過ごします。近所迷惑になるくらいの大きな笑い声を注意され、次はこそこそ話になり、やがて床をミシミシと鳴らしながら抜き足差し足でトイレに。たまにキャキャキャの笑い声、これが朝方まで続きます。もちろん、この頃には私はダウンしています。

親友の睡魔君が二日目から親友に加わります。まー、これも楽しみの一つなんだと思います。今年の男子はプロレスごっこをしていたようですが、比較的おとなしいプロレスだったようで、私は朝まで気づきませんでした。笑

緩い合宿のように聞こえるかもしれませんが、理科が120ページ、社会が160ページのテスト問題を準備し、スタンプラリーのように一つずつ制覇していくので、楽しみながらも限界には挑戦します。テスト時間も合計11時間、授業も4時間あるので、ちょっとは勉強もしています。笑

最後は表彰式で締めます。マスターオブ理科とかマスターオブ社会という賞を用意してるんですね。実は今年、アルバイトの金子先生が合宿のサポート役で手伝ってくれていたのですが、彼も塾生時代はマスターオブ理科でして、副賞の「マスターオブ理科」と彫られたシャーペンを今でも愛用してくれています。(そんな大昔のシャーペンをまだ使ってくれているなんて、ホント感激。)

最後、生徒の前に立って合宿を振り返って先生がお話しをするのですが、彼はそのことに触れてましたね。当時B組だった彼は、A組の子達を抜いて評価されたんですね。それがすっごい自信になってたようで、2学期以降の頑張りにつながったようで。そんな話を熱く語っていました。

今年もそんな子達が何人か出たので第二の金子の誕生?と密かに期待を寄せています。

途中、退職した植本先生、西先生なんかも応援に駆けつけて下さり、(翌日も仕事があるにも関わらず。西先生なんかは翌日を有給にして。)おまけに採点まで手伝ってくれて。子供達とも昔話に花を咲かせていました。プチ同窓会の雰囲気もありましたね。

ある女の子が「西くーん♩」と私が普段西先生を呼ぶ時のモノマネをして場を沸かしていました。

冷房をガンガンにかけていたのですが、温かい教室の雰囲気に癒されていました。

おしまい。