中3生は昨日進路面談が全て終了しました。奈良県内の私立入試までは今日から数えてあと92日です。
一般的に、私立は公立の滑り止めと考えられがちですがそこは少し違った角度で捉えてみて下さい。
万が一公立高校が不合格になった場合でも通っても良いと思える私立高校を選んでおくことが重要です。公立高校と同じとは言わないまでも、それと同等くらい行きたいと思える高校が一つ担保されているからこそ、最後の最後に思い切ったチャレンジが可能になります。これが可能になるのも、お気に入りの私立が選べているからです。
皆さんの進路面談では、第一志望が叶えられるような受験パターンを組むのはもちろんのこと、万が一が起こった際の第2パターン、さらに想定外が起こった場合の第3パターン。そこまで考えて組まれているものです。検討に検討を重ねて、慎重に選択されています。岸田元総理の比ではありません。
ここまで決まればあとはやるだけ。
ここから先について1つ大事なアドバイスをします。
ここから先は皆さんと先生の共同作業です。
先生は皆さんが受ける学校の入試問題をありとあらゆる角度から分析し、出題の傾向を捉えます。そして、合格点が越えられるようにサポートします。出題傾向の分析は先生に任せてください。
一方、皆さんは、赤本を解答する中でどの順で解けば点数が稼ぎやすいのか。時間配分と、問題の見切り時間を過去問解答ので確認して下さい。当日は最高点を取る必要はありません。合格最低点を超えてくることです。
そのことに付随させて1つ書きます。
合格することを第一義に考えた場合、周囲が解けない問題を取る必要はありません。むしろ周囲が取れている問題で落とさないことが重要です。
ここからまだまだたくさんの問題を解いていくと思いますが、新しい問題を解けば力がつくというわけではありません。
新しく出てくる問題というのは、今までに解いたことのある問題の組み合わせでしかありません。
つまり合格への最短距離は今目の前にある問題を確実に理解し、解けるようにしていくことです。
そういう意味では、目の前の一問にこだわり続けることができるかが勝負の分かれ目になります。これは姿勢の問題です。
徹底して「考える」。ことが合格への近道です。人によってはここで勉強の面白さに気づく人が出てくるかもしれません。点が線に変わる瞬間を感じるかもしれません。
直前に控えたにしての合格は大切なことではありますが、その先も勉強は続いていきます。なんでなんで?と突き詰めて考えることで勉強の面白さに気づけるように思います。
ここからの3ヶ月で皆さんに身につけてもらいたいのは「考え続けることから逃げないという姿勢」です。
そのためにも、気づいたことはノートにまとめ。また、間違えた問題をノートに書き写し「どこの気づきが自分に足りなかったのか」それを言葉で書き出すことで、今まで以上に理解できるようになるはずです。
その後には、手を動かして確実に解けることを確認してください。解けると思っていることと、実際の場面で正確に解答が出せることには大きな差があります。
車窓から流れ行く風景を見るのと、列車から降りて実際に大自然の前に立って眺める風景では風景に対する解像度が異なります。
焦らず、だけど少し焦りながら、丁寧にこなしながらも、少し急ぎ目で。
残り時間が有限であることを意識して、後悔がないよう向き合ってみてください。応援しています。ファイト!