受験まで、あと4か月。
先日の中3授業では、これまでの学びを振り返りながら、
この4か月をどう過ごすか、そして高校進学後も伸び続けるための「最後の仕上げ」について話をしました。
■ 中1のころ:勉強の「体力」をつける
入塾したての頃、定期試験に向けた対策期間はなんと2~3週間。
土日にはお弁当を持参して、朝10時から夜10時まで缶詰で勉強することもありました。
最初は大変そうでしたが、勉強面の持久力や、正確に〇を付ける力、教科書を読みこむ力、与えられたものの隅々まで暗記する力を育てるための大切な時期でした。
試験が終われば必ず「まとめノート」を作成し、未定着だった知識を整理する習慣を身につけていきましたね。
その成果物を今度は、季節特訓の終わりに実施される模試へとつなげていく、勉強の仕方を学びました。
■ 中2へ:計画性と密度の濃い学習へ
中1の後半からは、スケジュールの立て方を学びました。
「遊びの予定も入れていい」と話すと、驚いた顔で聞いていたのが印象的でした。
空き時間を上手に使うことで、勉強の「量」を追いかけました。これはいつしか質の向上につながるので、手は抜けませんでした。
早い子は夏にこれまで勉強したことが、また遅い子でも12月には少しずつ模試に結果として現れるようになりましたね。
定期試験の勉強だけでなく実力を高めるための勉強も同時進行で行えるようになりました。
■ 中3の春:受験勉強のスタート
1学期には、自主課題として空き時間を利用し、過去の復習に挑戦しました。
とはいえ、当時はまだ「受験生」という意識が薄く、計画を最後までやり切れた子はごく一部。
あの時の先生の言葉にピンと来ていなかったのかもしれませんが、秋になり春の重要性が身に染みて分かってきたのではないでしょうか。その苦い経験を通して、先手先手で動くことがいかに大切か分かったでしょう。
失敗の経験をしたからこそ、今ようやく言葉が届くようになってきたようにも感じます。怪我の功名。
■ 今:短い時間で成果を出す力
今では定期試験に向けて、1週間もあれば十分。
しかも今回は模試対策と並行しての勉強。相当ハードでしたね。
それでも多くの子が、勉強時間を短くしながらも点数を上げてきました。
先生はその姿を見て、心の底から「成長したな」と感じています。
そして本題:残り4か月で伝えたいこと
君たちはあと4か月でこの塾を卒業します。
先生が指導できるのも、あとわずか。
だからこそ、この期間で高校に行っても伸び続ける力をしっかり伝えていきたいと思っています。
そのために大切なことは、次の3つです。
① スケジュールを組む力
- タスクは移動させない。決めたら必ずやり抜く。
- 「時間」で区切らず、「内容」で区切る。
② まとめノート(Bノート)の活用
- 勉強=Bノートの作成。
- 勉強時間の半分を暗記に当てても構わない。
- 「①の反復」と「②の暗記」――この繰り返しで確実に成長する。
③ どんなことがあっても受験校を下げない
受験期には必ず苦しい瞬間がやってきます。
しかし、志望校を下げたりしない。限界の限界まであきらめないこと。公立の志望校は2月まで下げる必要はない。成績はそこまでに変わってくる。
受験で得るのは「合格」だけではありません。
自分と向き合い、困難を乗り越えたその胆力、そして目標に没頭した経験は、一生の財産になります。
最後に
この4か月間は、君たちの中学校生活の集大成であり、
次のステージへ羽ばたくための最終章です。
行動力と精神力、両方を携えて卒業していけるように。
そして、夢に描いた高校の制服に袖を通す日が迎えられるように。最後まで、全力で頑張りましょう。




