中1 英語は「丸暗記」で強くなりますが、”ただの暗記”ではありません。

英語の試験対策について話をしました。

最終的な結論は「教科書本文の丸暗記」です。

ただし、やり方があります。

注意すべき2点。

1つ目、「前から訳す」こと、そして、戻らないこと。

例えば、

I / often watch / soccer games / on TV.

これは、

「私は/よく見ます/サッカーの試合を/テレビで」

と前から順番に訳していきます。

これを、

「私はテレビでサッカーの試合をよく見ます」

と、日本語として自然な形に戻して訳してはいけません。

短文なら、それで良いかもしれません。

しかし、長文指導に入った際に、このやり方はもたつく原因になります。

後ろまで読んで、また前に戻って、もう一度訳しなおす。

これを毎回やっていると、読むスピードが一気に落ちます。

そして、一文が長くなればなるほどそれは顕著になります。

苦しくなると出るのが単語の意味だけをつないで「っぽい訳」に仕上げてしまうことです。

こうなってしまうと、英語ではなくなってしまいます。

だからこそ、最初から「前から理解する」癖をつける。

今はその「基本」を身体に染み込ませる時期です。

英語の語順は、「誰が/どうする/何を/どんな風に/どこで/いつ」

この順番でできています。

まずはこれを身体の芯まで染み込ませること。

これが英語力の土台になります。

2つ目。単語一つ一つの意味をつなげて、慣用表現の意味にたどり着くこと。

例えば、

Nice to meet you.

これは普通、「初めまして」と習います。

しかし、一旦は「初めまして」で覚えては「いけない」と説明しました。

Nice は「素敵」。
to meet は「会うこと」。
you は「あなたに」。

つまり、直訳は

「素敵/会えること/あなたに」

です。

実際には、

(It is) nice to meet you.

の形です。

ここには「初めて」という単語は存在していません。

では、なぜ「初めまして」という訳になるのか。

to meet は、「すでに会っている状態」ではなく、「これから会う」という感覚を含みます。

つまり未来方向の表現。

その相手が今、目の前にいる。

だから、「初対面なんだな」というニュアンスが生じる。

こうやって、一単語ずつの意味をつなげていくことで、英語の意味を組み立てながら理解できるようになります。

go to bed も同じです。

直訳すれば、

「ベッドに向かう」

です。

その結果として起こる行動が、「寝る」。

だから、「寝る」と訳される。

これを最初から「go to bed=寝る」とだけ覚えると、ただの暗記になります。

しかし、

「ベッドに向かうってことは、つまり寝るってことか」

と理解すると、意味がストンと落ちる。

つまり、

単語ごとの意味をつなげる作業は、数学で言う「公式の証明」と同じ。

普段は公式を使って問題を解きます。

しかし、その仕組みを知らないまま使っていると、結局はただの丸暗記になってしまう。

そういう勉強を続けていると、いつか必ず伸び止まりがやって来ます。

そして、「勉強=覚えること」という認識になってしまう。

これは半分正解で、半分間違いです。

だからこそ、昨日の中1では、

「英語の試験勉強の仕方」

として、この2点を説明しました。

土曜日は教科書2ページ分の暗唱テスト。

仕組みが分かった上で暗記するのと、仕組みが分からないまま暗記するのとでは、

同じ「暗記」でも中身はまるで別物です。

表面だけ見れば似ています。

でも、本質は全然違う。

マカオとオカマくらい違います。