表の指導と裏の指導

自分で言うのも憚られるが、うちの塾生の自慢はテストが不合格でも諦めずに頑張る生徒たちだ。

不合格になったからダメ、準備不足だったからダメとは考えない。

「次に合格すればいい」「次はしっかり準備していこう!」と、基本的に前向きに考える。(楽天的過ぎて、それはそれで問題な場合もあるが…。)

さっきも、マンスリーテストで90点中47点の子を褒めた。それは、その子なりの成長や変化が答案の中に感じられるからだ。

人それぞれ学力もスピードも違う。

だから、本当の意味での「合格基準」は一人ひとり異なると思っている。

とはいえ、みんなの前では「一発で合格できるようにしっかり準備しなさい」と厳しく言う。

これは建前として必要なことだ。

しかし、自習している時にこっそり近づいて「今回、よく頑張ってたな」と声をかけることもある。

さっきの小6の子に、そう声をかけたら「どっちの意味ですか?」と聞き返された。

「もちろん、褒めてるんやで」と答えると、少し安心した様子だった。

普段からふざけた発言ばかりしているので、こういう真面目な場面でも信じてもらえないのが悲しい。