小6授業 4/23 地図帳から知る

本日の社会は県庁所在地テストから始まり、その後新しい地図帳を配布しました。

裏表紙を見て、「定価0円」の文字を見つけた瞬間、教室がざわつきました。

「ただ?まじでただ?これただなん!?」

んなわけない。しっかりと良い値段を支払っています。

この「0円騒動」から今日の授業がスタートしました。

地図帳は面白い

それは単なる地名と記号の羅列ではありません。その土地に刻まれた歴史、文化、産業、そして人々の営みが凝縮された血の通った教科書です。

大隅半島、桜島、薩摩半島。鹿児島県付近にどんどんマークを残してもらいます。

「薩摩半島に描かれたこの『サツマイモマーク』、何か知ってる?」

これな、江戸時代にたくさんの「命を救った芋」やねんで。

サツマイモ

青木昆陽って知ってる? 

徳川吉宗に「飢饉に備え、過酷な環境下でも育つこの植物を栽培すべきです」と進言した人です。将軍の許可を得て、サツマイモ栽培が全国に広がりました。その結果、無数の命が救われました。

「じゃあさ、もしこの芋がなかったら?」君たちのご先祖様の何人かは、飢饉で命を落としていたかもしれないね。つまり、今ここに君たちはいなかった可能性もあるね。

鑑真和上上陸地

さらに薩摩半島には「鑑真和上上陸地」の文字がありました。

奈良に住む君たちは、他の県の子たちより唐招提寺になじみがあるね。

この高僧は、二度と故郷に帰れないことを覚悟して日本に渡ってきました。五度の渡航失敗、失明という代償を払いながらも、仏教の正しい戒律を伝えるために日本に来ました。

聖武天皇は、その献身に深く感謝し、唐招提寺を建立しました。「唐から来た人のために建てた招提(修行の道場)」——この寺名そのものが、異国からの恩人への感謝の塊です。

仏教=「なんまいだー」!?

「仏教のイメージってこれやろ?」

「なんまいだー!」

実はな、昔のお坊さんは、今でいう医者(漢方医学)+土木工事技術者+建築士の集団だったんやで。

当時、仏教というのは医学、建築学、農業技術、天文学などを包括した「総合大学みたいなもの」で、だから、お坊さんって大学教授であり、科学者集団のイメージの方が近いかもしれませんね。

鑑真が持ち込んだのは「なんまいだー」だけではなく、命を救う医学知識と、国を豊かにする技術だったということです。それを中心に国を発展させていこうと考えたのが奈良時代だったわけです。

こんな話をしていると九州の一画だけで、時間が溶けていきました。

さて、テストで役立つすぐに点数につながる勉強もありますが、話としてなるほどな。そんなのがあるのね。面白いなぁという勉強もあります。すぐには訳に立たないですが。勉強の二重性とでも言いましょうか。

かたや西洋医学のように一瞬で病気を治し、かたや、東洋医学のように時間をかけて後に効果が発揮される。両方とも体を健康にする大切アプローチです。

こんなことを言いながら、最初の地図帳の0円とかけて、プライスレスな授業!とか言って落としてやろうかと考えましたが、まったく面白くなかったので、ここらへんで書くのをやめます。

現在午前4時19分。眠っ。