先生の言う、「やった」って何か?

成績を上げたいとはみんな思うことです。

しかし、「上げたい」と思えば思うほど、遠い目標を見るよりも目の前のことに集中すべきというのが先生からのアドバイスです。🙏

例えるなら、勉強は塗り絵のようなもので、これまでに少しムラができていたとしても、今この瞬間から塗り方を丁寧にすれば、これから先の部分は隙間なくきれいに塗れるようになります。

塗り方のコツをつかんだら、過去に雑に塗ってしまったところ(理解のあいまいな部分)を一つずつ塗り直していけばいいと考えています。

では、丁寧に塗るとは具体的に何を指しているのか?

それは至ってシンプルです。
授業で習ったことを、次の授業までに確実に出来るようにする。これの繰り返しです。

1回の授業で学習する内容は限られています。ものすごく限られているからこそ、その部分をきちんと塗る感覚が掴めれば、あとはそれの繰り返しです。

その分かりやすい指標が毎回の授業を振り返る小テストです。この小テストでは満点を目指すことです。1問間違いでもダメです。満点です。🎈

1回やって覚えられないなら、2回、3回と繰り返し、「満点を取るには何回繰り返せば良いのか」実験してみてください。そして、自分にとって最適な回数を見つけて下さい。

現状、不合格になる子のほとんどは1回。多くて2回で終わっています。覚えきるまでというのが徹底されていません。

先生もつい先日大学受験の英単語を久々に100個覚えようとトライしてみましたが、それでも6周、7周かかりました。翌日にやってみるとまた10個ほど忘れていたので、そこに付箋をつけて、空き時間で見直すようにしました。

先生は決して記憶力の良いタイプではないので、人以上に繰り返しやらなければ覚えられないということを自覚しています。

まだみんなの中では、何回やれば隅々まで覚えられるようになるのかという感覚すらつかめてない段階だと思いますが、まずはその感覚をつかむために実験を繰り返し、探ってみてください。

もちろん覚えやすい教科、にくい教科というのがあるので一概には言えないですが、何周させないといけないかぐらいはだいたい自分の中で一致してくるものです。

覚えにくいところは理屈が曖昧になっているので、その辺りを調べながらやると時間は少しかかってしまいますが、その分長く記憶に残るようになります。

ちなみに、先生の中では6から7というのが自分が覚えられるために必要な反復回数だと理解しています。

すらすら解けるようになるには、すらすら解けない時間が大切です。

小テストの点数が取れてない時に先生が「やったの?」と尋ねることがありますね。

多くの場合、君たちが言う「やった」と、先生の言う「やった」には認識のズレがあります。

君たちの「やった」は、「一度やった」「手をつけた」という意味。

しかし先生が言う「やった」は、隅から隅まで覚えた。その為に、声に出して確認した。手を動かして練習した。そして満点が取れるように準備したというレベルを指しています。

この価値基準をそろえない限り、先生との間で誤解が生じ続けます。

「頑張っているのに成果が出ない」と思う子は、先生の認識に合わせてみてください。

この基準が当たり前に感じられると、その後が楽になりますよ。

中1、中2生は意識して日々の復習に当たってみてください💪💪💪