表面だけ真似ても成績は上がらない
この時期、自分の成績に悩んでいる生徒は多いように思います。特に勉強方法に関する悩みがその好例でしょう。クラスの中で成績が伸びている子の勉強方法を、ついつい真似したくなるものですし、それを身につけてもらうために色々と話をします。
しかし、実際にその方法を真似したとしても、なかなか思うように成績が上がっていかないことも多いのではないでしょうか。
成功の裏にあるストーリーを知る
成績を上げたいと真似しようとする心意気は大切です。しかし、もう一歩踏み込んで考えてもらいたいのです。
成績を上げた子たちが、そこにたどり着くまでの間に、どのような経験をしてきたのか。
- どんな苦い思いを経験したのか
- 何に対し、どんな焦りを感じてきたのか
- 自分のイケてなさをどれほど感じてきたのか
それを一つ一つ解消してきた地道な営みの先に、例えば「やり直しの仕方」や「ノートの作り方」というようなものが出てくるのです。
心の中まで真似できないと近づけない
そう、表面的なことは真似できても、心の奥底までは真似できないとそこには近づけないのです。
目の色を変えて一生懸命やっている子は、やり直しの仕方だけが変わっているのではありません。
- 空き時間の使い方
- 休みの日の勉強量
- その日習った内容理解に対する執念
- 野望
こういったものすべてが同時に揺れ始めているのです。
局所地震ではなく、津波を引き起こす大地震です。
プレートのずれが原因となり、津波、崩落、火災、液状化が起きるようにです。
一人ひとりに変化には震源がある
すなわち、変化には、必ず震源があるのです。このきっかけは人によって異なります。
なので、人それぞれストーリーが異なるのです。
何かを変える時は、その裏に爆発的なエネルギーを抱えており、その強い思いが行動に変わっていくのです。
ノートの作り方、何時間勉強する、といった表面的なものは氷山の先っぽの話です。
昨日は中3生たちに、そんな話をしました。



