うちの塾には今年、中学受験に挑む生徒が一人います。今日と明日の授業で、その子との受験指導もいよいよ最後を迎えます。本番は18日。滑り止めは受けず、一発勝負です。
実は明日の授業、当初の予定にはありませんでした。ところが「明日、最後の確認をしたいです」と、本人から申し出があったのです。この一言は、私にとって印象深いものでした。
6月のあの日から
初めて塾にやってきたのは6月。その時の彼女は、こんなふうに自分から学びを求める子ではありませんでした。
「受験をしたい」という気持ちと、「そこまでして勉強したくない」という気持ちの間で揺れ動いていました。気持ちがどうしても乗らず、授業の途中で帰ってしまった日もありました。
それでも彼女は、塾に来続けました。
小さな変化たち
ここ最近の授業では、少しずつ変化が見られるようになりました。
国語の過去問で良い点数が取れると、パチパチと小さく手を叩いて喜ぶ姿を見せました。「絶対にここだけは取ろうな」と確認した問題を全問正解した時には、一緒にグータッチをして喜びました。本来持っていた明るさを、少しずつ、少しずつ見せてくれるようになったのです。
たった7ヶ月間だけれど
期間にすれば、たった7ヶ月間でした。でも、その間にきっと彼女は何かを見つけたのだと思います。「誰かに言われたから」ではなく、「自分の意思で進学したい」という気持ち。
「明日、最後の確認をしたいです」。この言葉は、その証なのかもしれません。
最後まで
今日と明日で、最後の確認をしていきます。気を抜かず、でも力みすぎず。これまで積み重ねてきたものを、丁寧に確かめていきます。18日、彼女が自分の力を出し切れますように。
そして何より、「自分で決めた」という人生の舵取りを、これからもずっと大切にしていってほしいと願っています。



