夏休みが終わり、中3生に少しずつ変化が見えてきました。15時過ぎからポツポツと自習室に現れ、17時過ぎには半数は来ていました。7時15分からの英語の再テストに向けて勉強している子もいれば昨日の授業の復習に取り掛かっている子もおり、皆思い思いのやり方で勉強しています。
昨日の英語の授業で、A君に対して長文の訳し方で問答をしていました。指導の最中にダメ出しを食らったこともあると思うのですが、A君の声が少し上ずる場面がありました。周囲の子からの目もあるので、授業中には声をかけず、帰り際にA君を呼び止めました。
「今日、途中で雰囲気が変わった気がしたけど、どうした?」
そう声をかけると、彼はこう答えました。
「自分が分かってなさすぎて……。こんなことも出来ないのかと思うと、だんだん悔しくなってきたんです。」
話し合いの後、今後どうやって修正点を改善していくのかという相談に移りました。「A君の勉強の速度や他の教科とのバランスを考えると必ずしも英語だけに負荷を大きくかけるのは良いとは限らないよ」と話しました。
しかし、「自分に足りないものを補いたいので、是非熟語の暗記特訓をお願いします。」彼からの意外な言葉でした。
1学期の彼はこんなではありませんでした。ネガティブな発言も多かったし。自分に原因を求めず、よそに原因を求める。「どうせやっても無理ですよ。」これが彼の口癖でした。
だから、もしこの子が自分の殻を破るとすれば自分に原因があると認められる日が来た時じゃないか。私はそう思っていました。
今日の自習中の彼の勉強を覗いてみると、模範解答と自分の間違えた答えを上下に並べ、その間違いがなぜ起こったのか。その原因を書き出していました。模試のやり直しです。彼は今できない原因を自分の中に見つけようとしています。
花が咲く前には、地中に思いっきり根を伸ばすように、学力の大きな変化が現れる前には、急激な精神的成長があるのかもしれません。




