中3A「それ、本気のかけら?」

昨日は久しぶりに2号館の様子を見に行きました。

定期試験期間中A組はほぼノータッチです。独りで勉強が出来るためには必要な期間であり訓練です。不必要に先生からの手が入らない無菌空間です。

かつては沢山のサポートをして来ました。ワーク提出、提出内容のチェック。確認テスト。補習授業。直前テスト。時事問題の配布等々。もしかするとサポートの手厚い塾というのが代名詞だったかもしれません。

しかし、高校進学後の卒業生の姿はある意味で中学時代の指導の答え合わせになります。必ずしもそれが正解であった訳ではなく、もっと言えば不正解の方が多かった事に気付きました。「必要なサポートはしても、手を出さないことの必要性もある」との考えに至っています。

果たしてこれが正解かどうかは分かりませんが、現段階での最適解です。(B組はまだまだ放置というわけにはいかないので必要なサポートは行います。しかし、最終的には勉強の仕方を理解できるところまで仕込むのが目標です。)

2号館の中3の女子生徒の机の上にこれが置いてありました。これは高校生が読む参考書です。

以前英語の質問を受けた際、「もっと詳しいことがここに書いてあるから、必要やったら読んでみ。」と伝えた参考書です。

それが机の上に置かれていました。これを見た時に色々なものが透けて見えた気がしました。勉強に対する姿勢、理屈を明確にする欲求。今まで見えなかったもの。言い換えれば「本気のかけら」のようなもの。

今年の中3は全体的に遅れ気味でまだまだパワー不足ですが、ここからの追い上げに期待です。