出来るようにするために必要なこと。

言葉は悪いが、先生の仕事の半分は「疑うこと」だ。以前、「生徒を疑うってどういう先生や?生徒を信じるのが先生の役目やろ。」とすごんで来られた保護者がいたが、それでも自分の考えは変わらなかった。

やる気と目標の提示だけで勝手に前に進むのであれば先生なんか要らない。教室の前に立って話したことなんて1㎜も浸透しない。「今教えた通りにやるように」と指示をしても2秒後には自己流で解いている。本当に仕込むなら鉛筆の持ち方一つまできちっと管理しなければならない。100回でダメなら500回だって言う。出来るようになるまでやる。それが仕込むという事だ。

その為にマネージャーが存在する。生徒は言った通りにやってくれている「はず」なんて信じていてはマネジメント失格だ。何としてもできるようにしてやるという「執念」と、何度転んでも成功するまでやりぬくと「腹決め」が必要だ。