だいたい昼過ぎ、3時ごろになると――「今日の自習一番は誰やろ?」と塾の駐車場をちらちら覗いてしまいます。
ここ最近、一番にやって来る顔ぶれにちょっとした変化がありました。
1番の入れ替わり。中1のこはるちゃんです。
これまでは中2の律くんが1番だったのですが、気づけばその座を奪っていました。学校から直接来ているのかどうかは分かりませんが、それにしても早い。
中1生にはまだ「自習室を積極的に使おう」と強く声をかけているわけではないのですが、自ら進んで来るようになったのです。
継続して利用しているゆめちゃんのように、1年生でありながら自発的に机に向かう姿は本当に素晴らしいなと思います。
もちろん来ていない子がダメという話ではありません。
むしろ、1年生のうちから自習を習慣化する子は少ないからこそ、強く印象に残るのです。
そんな彼女たちの姿を見ていて思い出すのは、もう社会人になって働いている植本良太君。
かつては塾でもスタッフとして手伝ってくれていましたが、彼自身も中1の夏から「自習室の番人」として、毎日欠かさず机に向かい続けた生徒でした。
ウィークリーテストで間違えれば、同じプリントを3周でも4周でも繰り返す。
そして、できるようになるまで何度でも挑戦する。
その積み重ねで、最初は平均点に届かなかった成績を一気に引き上げ、冬には学校でも上位一桁にまで伸ばしました。
社会が大好きで、よく職員室で参考書を眺めていました。
入試直前期に社会ばかりをやるものですから、私が「数学もやりなさい!」と注意すると、今度は私の足音が聞こえると一目散に教室に逃げていく。そんな一面もありました。バレてるから!
やがて大学生になって戻ってきた彼は、安定の社会科担当。
数学の質問を受けるたびに「ドキドキします…あの時もっとやっておけばよかった」とよく後悔を口にしていました。
改めて強く思うのは、やはり「コツコツ努力を積み重ねて変化していく姿」。
できる・できないに関係なく、まずは「やってみた」。
これが全ての始まりでした。
出来ないなんてことは無いんやで。
そこには、覚悟を決めきれない自分がいるだけなんやで。



