中2・はじめての読解の授業

昨日、中2は初めて国語の読解を行いました。初回だったのでまずは好きに読んでみてというところからスタートしました。

さて、どんな読み方をするのだろうと3分程上から様子を見ていました。案の定でした。前から目で追いかけているだけです。本読みのように読んでるだけで、手は膝の上、鉛筆も持たなければ線を引くこともありませんでした。まるで風景を眺めるように文章を眺めていましたね。

最初は本読みと読解は全く別なんだというところからスタートです。

筆者なんで自分で本を出版し、文章を書くかわかる?
自分の意見があるからだよ。そのため、一般的にはAだけど、僕の意見はBなのさと文章を書くので、一般論に筆者の主張は出てこない。つまり、「一般論は斬られ役」になるから無視。

他には、「お前が好きだ、お前が好きだ、お前が好きだ」と同じことを3回も言うと、嫌がられるでしょ?あいつの告白うっざ。と言われるのがオチですよね。

だから、「君のクリクリとして目が可愛らしい。落ち込んでいる時に声をかけてくれる優しい気遣いも良い。一緒に家庭を気づいて行きたい。」実際に言われるとこっちの方が引いてしまいますね。

つまり言葉を変えながら愛を伝えるように「言葉を言い換えながら」主張をつないで行くんだよ。という説明をしながら、文章の全体に関わる大きな部分から、言葉の使い方に関する小さな部分へと話を進めて行きました。

昨日のテーマは接続詞の「しかし」。小学校の国語の授業でも「しかし」が来ると反対の内容が来るとはみんな知っていました。しかし、具体的に何と何が反対の関係になっているのかまで「考えながら」読む生徒はぼゼロでした。当ててもポカーンとしていましたね。

一部の生徒は、何この読み方!今までとは全然違うやん!おもろ。と興奮気味に前のめりで聞いてくれていましたが、やはり考えるのが苦手な生徒は途中から視線が動かなくなり、思考停止していましたね。

注意して文章を読む習慣がつくと、他の教科にも良い影響が伝播していくので、これからが楽しみにですね。読解するのが楽しくなって来たと言わせたいですね。