中2で成績トップの生徒がいます。昨日、授業を欠席しました。その前の欠席はいつだったかもう記憶にありません。欠席連絡を受けた際に「Aちゃんが休むなんて本当に珍しいですね。」そうお伝えすると「学校の先生も同じことを仰ってました。」とのこと。
毎日授業をしていれば見えるのですが、優秀な生徒で簡単に欠席する生徒は皆無です。
一方で頻繁に欠席する生徒もいます。すぐに休む。
中2のこの時期は中弛みの時期なので特に注意が必要です。
「頭が痛い。割れるほど痛い。」
次に、「気持ち悪い。ムカムカする。」
「授業中に、吐いたらどうしよう。」
「トイレに行くと、授業を受けてるみんなに迷惑かけるし。。」
体の各部で起こる不調を矢継ぎ早に挙げ、以下に自分の体調がよくないのかを論証します。
国語の論理展開で用いられる説得の手法「具体例」の登場です。
さらに、「Bちゃんもこの前オンラインやったし・・・。」
続いて「引用」の登場。
欠席連絡を入れる直前の5分間は論説文の書き手を唸らせるほどの見事な論証の嵐です。
ご想像の通り。実際この手の生徒は国語ができません。
しかし、国語ができるようになる「素質」は十分に持っていると言えます。
せっかくの才能に蓋をするのは勿体無い。
国語の成績をアップさせましょう。
それについて方法はただ1つ。「授業に参加すること」です。
休んでいる場合ではありません。一刻も早く授業に参加することです。
さて、冗談が過ぎましたが、簡単に欠席するのは今に始まったことではありません。
過去からの積み重ねです。積み重ねた悪癖を根治するのは容易なことではありません。
面倒な争いの末に「あんたの思うようにし、どうなってもあんたの人生やから。」となったことと思われます。休み癖というのは厄介で、氷山の一角としての休み癖な訳でその背後には色々な問題がすでに噴出していることかと思います。物事を続けられなかったり、楽することに流れたり、人との約束を守れなかったり、筋が通せなかったり。逃げる子は自分を正当化し、どこまでも逃げます。結果、他者からも評価されず、引き立てにあうこともないのでチャンスももらえず、孤独になります。しかし、最後の最後子供を本当の意味で変えられるのは親の言葉であり、親の姿勢であり、親の覇気では無いかと信じています。
別件ですが、先日もそんな場面に立ち会い、親の力がいかに強いのかと痛感させられました。