テスト内容の不確かさに合わせて勉強のレベルを生徒は調節します。

金魚は金魚鉢の大きさに合わせて成長する

ということをご存知の方も多いと思います。

勉強でも同じことが言えます。

「生徒はテスト内容の不確かさに合わせて勉強のレベルを調整する」

塾でも学校でも小テストの点数はそこそこ取って来ているのに、どうも本番となると点数がパッとしないということがあります。

これは試験範囲が広くて点が取れないという意味ではありません。

仮にテキスト2ページからの出題であっても、取れない生徒は取れません。

それは勉強のさせ方の問題です。

出題の仕方によって、点数の出方はまるで異なります。

仮にテストAをテキストの問題をそのまま流用したとします。

一方、テストBはテストAの内容に加えて授業内容全てからの出題としましょう。

本番になった際に点数が取れないのはテストAに慣れてしまった生徒です。

パターンが読める試験というのはどうしても「それだけやれば良い思考」に陥りがちです。

これに慣れてしまうと目の前の試験をパスするために、答えの暗記に走ります。(単語テストなどのように覚えることがスタート地点というテストはこの限りではありません。)

もちろん、「勉強は自分のためにするものだから答えを覚えても意味はない!」と言ってしまうのは簡単なのですが、その思考、勉強の仕方に道筋をつけているのはテスト作成者側かもしれません。

作成者側にしてみれば、テキストの問題をそのまま貼って出すのは楽なんです。

テストBのようにどこから球が飛んでくるのか分からない出題の仕方での勉強に慣れると、普段から隅々まで準備することに合わせるようになり、結果的に勉強の仕方自体に影響してきます。

つまり、こちらが手抜きをすれば、手を抜いただけの成長となり。

手をかければ、手をかけただけ育ってくれるということです。