勉強というのは、毎日コツコツやるもんです。
うちの塾の定期試験に向けたスタンスを少しだけ紹介しようと思います。
みなさん、よく聞いて下さい。
私はこの仕事を30年近くやってきた中で分かったことがあります。
勉強とは、試験の2週間前に慌ててやるものではありません。毎日毎日、米を研ぐようにコツコツやるものです。
「先生、うちの子、試験前にいつも慌てて付け焼刃でやっているだけで、試験が終われば何もしないんです。」と仰る親御さんがいます。
詰め込むだけまだマシですが、それではダメなんです。
徹夜でやって点数が取れたとしても、それは本当の力じゃありません。
本当の力というのは、毎日30分でも1時間でも、休まずやり続けることから生まれるんです。
ここから具体的に、塾における日々の勉強のさせ方の一部をお伝えします。
1:順番を間違えない。
家を建てるときを考えてみて下さい。
まず何をやりますか?基礎です。地面を固めます。それから柱を立てて、屋根を乗せて、最後に壁を塗るんです。
これを逆にやったらどうなりますか?壁から塗り始めて、最後に基礎作る?
そんなバカな話はありません。
勉強も同じ。順番を間違えたら、何年やっても身につきません。
では、順番ってなんでしょうか?
まず、全体を見る。次に、計画を立てる。それから、一つずつやる。最後に、確認する。
これだけです。実にシンプルです。
しかし、これができてない子が多いんです。
だからうちの塾では、中学1年生から3年生まで、3年かけてこの順番を叩き込むんです。
2:3年で一人前にする
うちの塾のやり方はこうです。

中1:私が全部やって見せます。
「ほら、こうやって表を作るんです。」
「ここに今日やることを書く。ここに締め切り日を入れる。」
「終わったら、ここを塗りつぶす。」
手取り足取り教えます。分かるまでは何度でも教える。これがもっとも大事な1年目の仕込みです。
中2:自分でやらせ、私は横でチェックします。
「さあ、自分で表を作ってみるんです。」
「どう?できた?出してみ。」
「おう、ここはいいな。でもここは直せよ。」
失敗させるんです。
失敗させないと本当の力はつきません。転んで立ち上がることを繰り返すことで、子どもは強くなるんです。
中3:完全に手を離します。
もうこの段階では、私は何も言いません。子どもたちが自分で考えて、自分で動けるように促します。
試験の3.5週前から計画を立てて、毎日コツコツやって、試験2週間前に全部終わってる。これが理想です。
そしてうちの卒業生は、ほとんどがこうなります。3年かけてやり方を仕込めば、誰でもできるようになるんです。
3、見える化が安心を生む
人間っていうのは、先が見えないと不安になる生き物なんです。
山登りを考えてみて下さい。
霧の中を歩くのと、晴れた日に歩くのとでは、どっちが楽でしょうか?
それは決まってるでしょう。頂上が見えてる方が楽なんです。
だからうちでは、かっこよく言えば「勉強の地図」を作らせます。
「この試験で430点取るには、この問題集を5冊、このプリントを30枚、この例題を20問やればいい」と上の画像に全体像を書き出させるんです。
道筋をハッキリさせるんです。
そうすると子どもは安心します。「ああ、これだけやればいいのか」って分かるんです。
そして、一つ終わるたびに、表のマス目を塗りつぶす。これが気持ちいいんです。
「おお、もう半分終わった!」
「あと3ページだ!」
「明日で終わる!」
目に見えるから、やる気が出る。これが「見える化」の力なんです。
4、試験前に焦らせない
うちの塾では試験が終わったら、すぐに次の試験の準備を始めさせます。中間試験が終われば翌日から期末に向けて勉強を進めさせるんです。
先取りさせているので、こういうことが可能なんです。
最初の頃は、「え?試験が終わったのに、もう次に向けての勉強をするんですか?」という子もいます。
中学校での公式な試験というのは年に5回しかないんです。
試験前の2週間だけ勉強して、残りの時間は遊んでたら、根を詰めて勉強するのは1年で10週間だけになります。すると1年の大半が無駄になってしまうんです。
そうではなく、毎日コツコツやるんです。
そうすれば、試験前に焦ることもない。「ああ、もう全部終わってるな」って、余裕を持って試験に臨めるようになるのです。焦らず直前で実技の勉強も出来るんです。
これが理想なんです。
そしてうちの生徒たちは、中3になる頃には、ほとんどがこの状態になります。その傾向は毎年強くなっていて、今の中2は勝手にやっています。
試験前日に「明日試験だ!どうしよう!」なんて慌ててる子は、1人もいません。みんな落ち着いています。
なぜか?毎日やってるからです。
5、間違い=金
よく聞いて下さい。間違いは、お金と同じです。
ワーク類を解き進めた最初の頃は、「先生、いっぱい間違えてえしまいました…」とて落ち込む子がいます。
しかし、落ち込む必要はありません。間違いというのは、「ここが分かってない」という印です。
だから、間違えた問題こそ、しっかりやり直す。
答えを赤ペンで書いて終わり。これが一番ダメです。
そうではなく、「なぜ間違えたのか?」を考える。そして、もう1回解く。それでもダメなら、また解く。3回やって分かれば、それでいいんです。
間違いに対するスタンスを変えることです。
早く間違って、早く学ばせる。そのサイクルを早めたいんです。
これができるようになれば、どんどん強くなります。
6、私が育てたいのは「自分で考えて動ける子」です。
最後に。
私が育てたいのは、「点数が取れる子」ではありません。「自分で考えて行動できる子」です。
定期試験で430点取る。それももちろん大事です。しかし、それだけではダメなんです。
大事なのは、「自分で計画して、自分で動けるようになること」です。
これができるようになれば、高校に行っても、大学に行っても、社会に出ても、どこでもやっていけると思うんです。
20年前に教えた子が、今は立派な大人になってたまに連絡をくれるんです。
「先生、あの時の勉強のやり方が、今でも役に立ってます」と言ってくれるんです。
これが一番嬉しいんです。
点数なんて、所詮は通過点です。大事なのは、その先にある人生です。
みなさん、いいですか。
勉強というのは、特別なものではありません。毎日の積み重ねです。
畑を耕すように、毎日コツコツとやるんです。そうすれば、3年後には、誰でも立派な中学生になってるもんです。
私はそれを30年間見てきました。
みんな、やり方を知らないだけなんです。
だから、うちの塾ではそのやり方を3年かけて教える。
中1で手取り足取り、中2で半分任せて、中3で完全に手を離す。
これで、みんな立派になります。責任を持って一人前にします。
やればできるということを保証します。これがうちの指導です。


