模試の結果を受けて(中学生)

先日中1・中2の模試の結果が却って来ました。
結論から言えば、結果にショックを受けました。。。

(心のどこかで良い結果を期待していましたが、無惨に打ち砕かれました。。。チーン。次の12月の模試までに改善点が見えたのは良かった点ではあります。模試は指導の定期検診です。)

今回の模試は8月末に行われました。
12月に向けて、指導の徹底が突きつけられたので、反省と次回までの取り組みを書いておきます。


1️⃣計画を数字で把握させる
2️⃣勉強の開始時間を明確にさせる
3️⃣日々トレの狙いを考えさせる(作業化させない)

大きくこの3点です。

ではまず1️⃣(計画を数字で把握させる)
毎日、決められた時間に席に座りに来るだけで「目標」に向けて頑張っている訳ではないということが分かりました。それは夏の昼間の自習室参加状況が物語っていました。来たり来なかったりと非常にムラがあり、A組は半数程度の参加率でしたが、B組はほぼ皆無でした。そうなる理由も分からなくはありません。

「計画を立てていないので、自習室で何をして良いのか分からない。」まずはこれでしょう。初動がつくまでの間は強制的にでも来させるべきでした。しかし、こちらもそこまでの熱量で言えておらず、「これたらおいでや」くらいのトーンだったのでこれに関しては反省です。結果、呼ばれたから行くという受動的なもので、計画を消化するために行くという積極的なものではありませんでした。

「今日はこれだけのことをやろう!」という目標がないので、自習室に呼んでも来ない。来たとしても長時間持続しないのは明らかです。

反省から仕切り直し。現在は「勉強計画の作成」指導を入れました。白紙んおスケジュールを配布し、毎週土曜日にそれをチェック。週次で確認をしています。

その際、チェックポイントは1つです。

「数字で管理されているか」。先週初めての提出でした。

中1生は昭和か!と突っ込みたくなる予定の立て方。。。「頑張る!」とか「準備をする!」とか気合い及び根性ワードの数々。今は令和です。もっとスマートになりましょう。今年の甲子園で慶應が優勝した際に坊主頭でないことが話題になりましたね。勉強ができるようになる為に坊主にする昭和な指導は必要十分条件でないことが証明されました。中にはすでに過ぎた日の予定を書いている生徒もいましたね。「人生をやり直したい」という意味なのでしょうか。応援しています。

成績が伸びる気配を1mmも感じませんでした。ましてや2学期の定期試験の事を考えただけでも寒気がしました。今から漬物のように仕込んで行きます。

次に2️⃣(勉強の開始時間を明確にさせる)
1️⃣とも関係します。目標があり、日々のタスクが決まればあとは実行です。しかし、ここで自由に任せると失敗する気しかしません。

気合いと根性タイプは開始時刻に対しても思い付きで行動します。最初は無理してでも開始時間を決めなければ習慣にはなりません。甘えは禁物。そうです。慣れるまでは強制自習参加。1週目は数値を入れて計画を立てることを指導しましたので、今週のチェックでは勉強開始時間を厳守するように指導を入れていきます。

最後に3️⃣(日々トレの狙いを考えさせる(作業化させない))
これは普段の提出状況からずっと気になっていました。

「作業」にしてしまう生徒が多いこと、多いこと。。。
「出す」ことが目的にすり替わり「出せば良い」そう考えています。これは伸びない子の特徴ですね。早く修正しないと行けません。

例えば、毎回の英作文はテーマを決めて出題しています。

現在、1年生は単元を戻して名詞の複数形を出題しています。細かいところに注意を向けさせるためです。特に複数形は一部を変えると連動して他も変わるので、かなり注意して取り組まないと些細なミスが連発します。不注意な生徒はここで炙り出されます。

中2は現在完了です。既に受動態は済み、過去分詞には一定程度触れて来てはいますが、誤って過去形を入れてしまったりと、まだまだ定着が不完全な生徒が見られます。

中3は学力診断や模試の過去問を英作文に変えて出題しています。既に伝えていますので、テーマは明確なはずです。

さて、今見てきたように。各出題には注意して欲しい文法事項や注意点が含まれています。しかし、日本語を英語に変えれば良いという視点の生徒は出題者(郷田)の狙いを汲み取れず、毎回同じ間違いを繰り返します。成長がまるで見られません。

これは出題者の狙いに対する理解不足です。「出題者の意図に沿うように回答してあげる」というのは非常に大切な姿勢です。これはめちゃくちゃ重要です。

「出題者の意図に沿うように回答してあげる」

重要なので2回言いました。

今後、伸び悩む生徒はこのパターンです。

例えば、AとBの2つのデータが並べられた表があります。
「この表からどんなことが言えますか?40字以内で解答しなさい」という問いを考えてみましょう。

本来であれば2つのデータを比較して解答を導きます。
しかし、片一方(Aだけ)についてのみ答えてしまう生徒が後を立ちません。
出題者からすれば、「じゃあBは何のためにあるの??」となります。
BとAをセットで出しているのは「比較してねというサイン」です。
そういう意図を汲み取らずに書かれた自己中答案は減点対象。最悪ゼロ点になります。

こういったことは普段の授業でも普通に起きます。
例えば、現在進行形を導入した授業で「さぁ、今から問題を解いてみよう」となった際、「be動詞+一般動詞のing」を使わずに、「現在形」で解答してしまうような生徒です。
「はっ??」
「じゃあ今までの導入は何?」
「導入したことを演習で定着させるんじゃないの?」
「伏線って意味知ってる??」






「ひき肉です!」





えっ、郷田先生急にどうしたん??となるでしょう。




物事には前からの流れというのがあります。
いきなり自分の言いたいこと、答えたいことを書いたら変でしょう。
しかし、これと同じことを普段平気でしてしまう生徒は少なくないのです。

(今回に関しては最近覚えたての挨拶をブログでしてみたかったので無理やり押し込みました。イソギン、チャクです!)


さて、話を元に戻します。
毎日続く日々トレでさえ、出題者の意図を汲んで解答を書く生徒がいる一方で、自己中思い付き解答をする生徒もいます。

これを少しでも減らす為にはどういった指導をすれば良いのか試行錯誤していますが、現段階ではヒントだけえ与え、再提出(再考させる)を促す方法をとっています。

<再提出>の生徒はここの視点が欠けているという意味として受け取って下さい。

とにかく、こういった大人な視点で問題と向き合うことが出来るようになれば一気に成長が加速するように思います。

さて、12月に向けて頑張って下さい。
A組は偏差値70。B組は偏差値58です。