心が削られる。不正行為。

今日も2件の不正行為が出た。問題と答えは一致している。しかし、途中過程が一致しない。特に数学という教科においては数字の偶然がなければそんなことは起きない。ましてや1つの大問で2問、3問とあれば確信犯である。本人は自分だけの問題で、ほんの出来心でやっているのだろう。

しかし、そうはいかない。こちらの問題でもあるのだ。未成年に対して親に監督責任があるように、塾は生徒を伸ばすことに対して監督責任があるのだ。「やる気がないなら、辞めちまえ!」そう言ってクビにすることは簡単だ。しかし、それでは何の解決にもならない。辞めさせることがその子の人生にとって何のプラスになるのだろうか。だからこそ、裏切りと期待との間で葛藤する。自分ひとりで進めているつもりかもしれないが、こちらも君の成功を願って一緒に伴走していることを忘れないでもらいたい。君にはまだそのつもりはないかもしれないが、入塾した段階でこちらはそれを覚悟している。一蓮托生でやって行くには信頼関係は無視できない。